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墨汁マガジンVol.633「イーサリアム2.0のWhistleblower Rewardsとは?スラッシャーにかかるコストとリスクは報酬に見合うのか?」

目次
  • 1 イーサリアムステーキング報酬の種類
  • 2 Whistleblower Rewardsとは?
  • 3 スラッシュされる条件
  • 4 かかるコスト
  • 5 スラッシャーの考えうる弊害
  • 6 スラッシャーのコマンド
  • 7 まとめ

32ETHをステーキングしてバリデータとなるイーサリアム2.0ではCasper FFGのコンセンサスに参加することでバリデータ報酬を得ることができます。Casper FFGではこの基礎バリデータ報酬とは別に、スラッシャーによる”Whistleblower Rewards(内部告発報酬)”という特殊な報酬区分があるのです。

本稿ではイーサリアム2.0のスラッシャーによるWhistleblower Rewardsの仕組みと、バリデータはスラッシャーを起動することで得られる報酬と利点、かかるコストについて詳しく解説を行います。

 

イーサリアム2.0のスラッシャーについては墨汁マガジンVol.630「イーサリアム2.0のスラッシャー(Slasher)とは?Casper FFGのペナルティコンセンサス」を参照してください。

 

イーサリアムステーキング報酬の種類

イーサリアムでのステーキング報酬ではアルタイルで調整が行われたものの、主に

 

1.ブロックプロポーズ

2.アテステーション

 

がバリデータの基本報酬として存在します。

一方でCasper FFGではPBTFをベースとした投票での分散合意を行うアルゴリズムであり、そこにスラッシュというペナルティを追加することでバリデータがイーサリアムに対して誠実に動くインセンティブを付与しているのです。このスラッシュではよりバリデータが誠実にネットワークに参加する目的としてWhistleblower Rewardsつまり”内部告発報酬”という特別報酬枠を設けているのです。つまりイーサリアム2.0においての報酬体系は主に3つであるということになります。

アルタイルでのバリデータ報酬体系の変更については墨汁マガジンVol.593「イーサリアム2.0のアルタイル(Altair)とは? 大型アップデートの内容とバリデータへの影響」を参照してください。

 

Whistleblower Rewardsとは?

Whistleblower Rewards(内部告発報酬)とは、

 

「バリデータがスラッシャー

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