目次
- 1 JPモルガン イーサリアムのDeFiシェア減少の可能性を指摘
- 2 イーサリアムDeFiシェアは1年で30%下落?
- 3 DeFiの市場規模の推移
- 4 実需要とドミナンスの乖離
- 5 DeFiドミナンスでは見えない現実
- 6 価格高騰との関係性
- 7 DeFiと金融の違いを理解していない
- 8 まとめ
Bloombergの報道によるとJPモルガンのアナリストはイーサリアムのスケーラビリティを大幅に向上させるShardingの実装が遅れていることによるDeFiのマーケットシェアの継続下落の可能性を指摘。SolanaやAvalanche、BSCなどがシェアを奪い続けると主張しています。本稿では実際にイーサリアムのDeFiマーケットシェアにどれほどの影響が出ているのかについて実際のデータを元に詳しく解説を行います。
Shardingについては墨汁マガジンVol.620「イーサリアム2.0 Beacon ChainとSharding連携の仕組み バリデータはどう扱われるのか?」で非エンジニア向けにわかり易く解説しています。
JPモルガン イーサリアムのDeFiシェア減少の可能性を指摘
JPモルガンのレポートによると
「Shardingは2023年より前に実装できないと見られ、最低でも1年以上を有するということはDeFi市場のマーケットシェアを他のチェーンに奪われる可能性が高い」
と指摘。
実際にShardingが2023年に実装された場合にはこのマーケットシェアを回復するには遅すぎると酷評しています。
イーサリアムDeFiシェアは1年で30%下落?
またJPモルガンの主張によると、2021年初旬には100%だったDeFiのマーケットシェアが30%下落したと指摘しています。
出典:Bnnbloomberg – イーサリアムのDeFiドミナンスチャート
一見このイーサリアムのDeFiドミナンスはこの1年で下落しているように見えますが、これにはトリックがあり
「ドミナンス