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墨汁マガジンVol.651「イーサリアムのDeFiマーケットシェアは将来的に減少する?データから見るJPモルガンのミスとドミナンス」

目次
  • 1 JPモルガン イーサリアムのDeFiシェア減少の可能性を指摘
  • 2 イーサリアムDeFiシェアは1年で30%下落?
  • 3 DeFiの市場規模の推移
  • 4 実需要とドミナンスの乖離
  • 5 DeFiドミナンスでは見えない現実
  • 6 価格高騰との関係性
  • 7 DeFiと金融の違いを理解していない
  • 8 まとめ

Bloombergの報道によるとJPモルガンのアナリストはイーサリアムのスケーラビリティを大幅に向上させるShardingの実装が遅れていることによるDeFiのマーケットシェアの継続下落の可能性を指摘。SolanaやAvalanche、BSCなどがシェアを奪い続けると主張しています。本稿では実際にイーサリアムのDeFiマーケットシェアにどれほどの影響が出ているのかについて実際のデータを元に詳しく解説を行います。

Shardingについては墨汁マガジンVol.620「イーサリアム2.0 Beacon ChainとSharding連携の仕組み バリデータはどう扱われるのか?」で非エンジニア向けにわかり易く解説しています。

JPモルガン イーサリアムのDeFiシェア減少の可能性を指摘

JPモルガンのレポートによると

 

「Shardingは2023年より前に実装できないと見られ、最低でも1年以上を有するということはDeFi市場のマーケットシェアを他のチェーンに奪われる可能性が高い」

 

と指摘。

実際にShardingが2023年に実装された場合にはこのマーケットシェアを回復するには遅すぎると酷評しています。

 

イーサリアムDeFiシェアは1年で30%下落?

またJPモルガンの主張によると、2021年初旬には100%だったDeFiのマーケットシェアが30%下落したと指摘しています。

出典:Bnnbloomberg – イーサリアムのDeFiドミナンスチャート

 

一見このイーサリアムのDeFiドミナンスはこの1年で下落しているように見えますが、これにはトリックがあり

 

「ドミナンス

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