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墨汁マガジンVol.652「イーサリアムの最新ロードマップから見るShardingに対するJPモルガンの勘違い」

目次
  • 1 JPモルガンアナリストの勘違い
  • 2 Sharding実装=スケーリングではない
  • 3 The Mergeでのロードマップ大幅変化
  • 4 EVMのコピーはあくまでコピー
  • 5 まとめ

JPモルガンはイーサリアム2.0のSharding実装が2023年以降になるという推測から、イーサリアムDeFiのマーケットシェアが奪われていくという指摘をレポートで発表。一方で現在のイーサリアムの開発ロードマップはThe Mergeによって実装の順序が変更されて元のフェイズ1やフェイズ2と異なり細分化されており、さらに元の開発ロードマップを考慮してもJPモルガンの指摘は間違えて認識していることがわかります。

本稿ではJPモルガンが勘違いしているイーサリアム今後の開発ロードマップについてわかりやすく解説を行います。

イーサリアムDeFiドミナンス(マーケットシェア)のデータについては墨汁マガジンVol.651「イーサリアムのDeFiマーケットシェアは将来的に減少する?データから見るJPモルガンのミスとドミナンス」を参照してください。

 

JPモルガンアナリストの勘違い

前回見たDeFiドミナンスの比較の問題と合わせて、JPモルガンアナリストはイーサリアムのロードマップ及び仕組みを理解していないか、意図的なポジショントークをしていることがわかります。

JPモルガンのアナリストは

 

「イーサリアム2.0のShardingによるフルスケーリングに2023年~まで時間がかかる」

 

という点を指摘していますが、Shardingを実装するだけではスケーリングができないためこの時点で大きな勘違いをしています。さらに既にThe Mergeからイーサリアムの開発ロードマップは大きく変更もされているのです。

 

Sharding実装=スケーリングではない

JPモルガンの指摘するShardingによるフルスケーリングはすなわち

 

「イーサリアム2.0の完成を示している」

 

ということになります。

なぜなら当初の予定では

 

「Shardingを実装

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