目次
- 1 xDAI(Gnosis Chain)とは?
- 2 ステーブルコインを使用する際の問題
- 3 POSDAOの仕組みと利点
- 4 DAIが影響を与えるエコノミックモデル
- 5 STAKEの役割
- 6 まとめ
Gnosisが開発を行うxDAI(Gnosis Chain)は、ETHの代わりにDAIをネィティブ通貨として採用したブロックチェーン初と言えるステーブルコインチェーンです。xDAIではその他にもユニークなアプローチを行っており、非常に興味深いと言えるでしょう。本稿ではxDAI Chainの概要、利点と欠点について非エンジニア向けにわかりやすく解説を行います。
xDAIの元となるMaker DAOのDAIについては墨汁マガジンVol.256「図解で理解するMaker DAOのDAI発行と担保の仕組み」を参照してください。
xDAI(Gnosis Chain)とは?
xDAI ChainとはEVMを実装したイーサリアムのサイドチェーンプロジェクトにあたり
「DAIというステーブルコインをトランザクション手数料として採用したステーブルコイン支払いEVMチェーン」
というユニークなデザインをしています。
xDAI Chainはリブランドされており、ネィティブ通貨としていたDAIの名前から開発元のGnosisの名前を関した”Gnosis Chain”となっているのです。またxDAIの名前の通り、Gnosis Chain上ではMaker DAOが発行するDAIに1:1で発行されるxDAIが利用されているため、トランザクション手数料をドルで支払うというのが大きな特徴と言えるでしょう。
ステーブルコインを使用する際の問題
DAIのようなステーブルコインをトランザクション手数料とする場合、主に下記の課題が発生します。
1.DAIの