目次
- 1 xDAIのリスクとエマージェンシーシャットダウン
- 2 xDAI側の対応
- 3 新規DAIへの移行例
- 4 もしエマージェンシーシャットダウンが起きたら?
- 5 まとめ
xDAI(Gnosis Chain)はEVMによるコントラクト実行手数料をステーブルコインで支払うという新しいアプローチをしているユニークなイーサリアムサイドチェーンプロジェクトですが、ネィティブ通貨にMaker DAOのDAIを採用しているということでリスクとしてMaker DAOのガバナンスに大きな影響を受けます。本稿ではxDAI(Gnosis Chain)のMaker DAOのガバナンス依存リスクとその対応について非エンジニア向けにわかりやすく解説を行います。
xDAIの概要については
xDAIのリスクとエマージェンシーシャットダウン
xDAIの裏付けとなっているMaker DAOのアルゴリズミックステーブルコインのDAIは、
1.プロトコルアップデート時
2.清算ミスなどのDAIのペッグが保てない時
の2点でMKRホルダーによるガバナンスによりエマージェンシーシャットダウン(Emergency Shutdown)を行う可能性があります。xDAIのサーキュレーションは
DAI > xDAI
となっており、エマージェンシーシャットダウンによるDAIの償還により一時的に裏付けが0となる可能性があるということです。つまりxDAIではこのエマージェンシーシャットダウンにいかにしてうまく対応するかが重要なキーであり、リスクでもあるということになるのです。
Maker DAOのエマージェンシーシャットダウンについては墨汁マガジンVol.333「Maker DAO SAI(DAI)のエマージェンシーシャットダウンのリスクと注意点」を参照してください。
xDAI側の対応
xDAI Chain(Gnosis Chain)はこのようなxDAIの裏付けの対処問題について下記のような対応が必要になります。
1.新規DAIに移行し続ける
2.xDAI