- 1 USDN(Nutrino USD)のペッグ崩壊
- 2 USDNはクロスチェーンステーブルコイン
- 3 USDNの発行方法
- 4 USDNとWAVES担保
- 5 USDNの大きなリスクとは?
- 6 まとめ
WAVESを担保に発行されるアルゴリズミックステーブルコインの一種であるUSDN(Neutrino USD)は、Convex Financeなどのイーサリアム上のDeFiにおいても高いAPYにより目立つことも多いでしょう。そんなUSDNですが、定期的なペッグの崩壊による1ドル以下に暴落することも多く、アルゴリズミックステーブルコインの中でもかなりリスクの高いステーブルコインであり、Curve Financeでも選ぶには注意が必要なプールであるといえます。本稿では”WAVES”が発行するUSDNの概要とステーブルコインとして1ドルにペッグする仕組みについてわかりやすく解説を行います。
USDNを報酬の高さで選ぶべきではない理由については墨汁マガジンVol.563「Curve Financeの流動性マイニングプールの選び方 CRVの利回りで選んではいけない理由」を参照してください。
USDN(Nutrino USD)のペッグ崩壊
USDN(Nutrino USD)はドルにペッグするステーブルコインですが、非常にペッグが不安であることで有名です。例えばUSDTとのペッグを見ていくと非常に顕著であり、約3ヶ月に1度は10%以上のペッグ崩れを起こしていることがわかるでしょう。さらに2021年9月からはペッグ崩れが長期化しており、2022年4月に入ってからは最大で34%のペッグ崩壊を起こしているのです。このようにFrax FinanceのFRAXのような部分担保ステーブルコインとは異なるアルゴリズミックステーブルコインですが、非常にリスキーなステーブルコインであるということがわかるでしょう。
USDNはクロスチェーンステーブルコイン
USDNはWAVESが発行しているアルゴリズミックステーブルコインですが、WAVESはもともとカウンターパーティ(XCP)と同様にシンプルなトークン発行しかできなかった古い世代のブロックチェーンであるため、基本的にUSDNはWAVES外で使用することが前提となっています。
2022年4月現在USDNは
・イーサリアム
・BSC
・Polygon(MATIC)
で利用されており、USDNは”クロスチェーンアルゴリズミックステーブルコイン”と表現することができるでしょう。
USDNの発行方法
USDNを発行(Mint)するにはWAVESが提供するWAVES exchangeまたはNeutrino Protocolから行うことができます。
つまりUSDNとは
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