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墨汁マガジンVol.692「USDN(Nutrino USD)とは?WAVES担保のクロスチェーンステーブルコインUSDNの概要」

目次
  • 1 USDN(Nutrino USD)のペッグ崩壊
  • 2 USDNはクロスチェーンステーブルコイン
  • 3 USDNの発行方法
  • 4 USDNとWAVES担保
  • 5 USDNの大きなリスクとは?
  • 6 まとめ

WAVESを担保に発行されるアルゴリズミックステーブルコインの一種であるUSDN(Neutrino USD)は、Convex Financeなどのイーサリアム上のDeFiにおいても高いAPYにより目立つことも多いでしょう。そんなUSDNですが、定期的なペッグの崩壊による1ドル以下に暴落することも多く、アルゴリズミックステーブルコインの中でもかなりリスクの高いステーブルコインであり、Curve Financeでも選ぶには注意が必要なプールであるといえます。本稿では”WAVES”が発行するUSDNの概要とステーブルコインとして1ドルにペッグする仕組みについてわかりやすく解説を行います。

USDNを報酬の高さで選ぶべきではない理由については墨汁マガジンVol.563「Curve Financeの流動性マイニングプールの選び方 CRVの利回りで選んではいけない理由」を参照してください。

 

USDN(Nutrino USD)のペッグ崩壊

USDN(Nutrino USD)はドルにペッグするステーブルコインですが、非常にペッグが不安であることで有名です。例えばUSDTとのペッグを見ていくと非常に顕著であり、約3ヶ月に1度は10%以上のペッグ崩れを起こしていることがわかるでしょう。さらに2021年9月からはペッグ崩れが長期化しており、2022年4月に入ってからは最大で34%のペッグ崩壊を起こしているのです。このようにFrax FinanceのFRAXのような部分担保ステーブルコインとは異なるアルゴリズミックステーブルコインですが、非常にリスキーなステーブルコインであるということがわかるでしょう。

USDNはクロスチェーンステーブルコイン

USDNはWAVESが発行しているアルゴリズミックステーブルコインですが、WAVESはもともとカウンターパーティ(XCP)と同様にシンプルなトークン発行しかできなかった古い世代のブロックチェーンであるため、基本的にUSDNはWAVES外で使用することが前提となっています。

2022年4月現在USDNは

 

・イーサリアム

・BSC

・Polygon(MATIC)

 

で利用されており、USDNは”クロスチェーンアルゴリズミックステーブルコイン”と表現することができるでしょう。

 

USDNの発行方法

USDNを発行(Mint)するにはWAVESが提供するWAVES exchangeまたはNeutrino Protocolから行うことができます。

つまりUSDNとは

 

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