目次
- 1 上海アップデートはいつ?
- 2 上海に含まれるEIP(アップデート内容)
- 3 上海EIPはETHにどのような影響があるのか?
- 4 EIPのアップデート内容
- 5 実装済みの上海EIP
- 6 まとめ
イーサリアムは2023年3月に次期大型アップデートとなる上海(シャンハイ)ハードフォークを予定しており、最も重要なアップデート内容としてEIP-4895がメイン実装となることが決定しています。
本稿では2023年1月最新の上海アップデートで実装されるEIPと内容について投資家向けにわかりやすく解説を行います。EIP-4895については墨汁マガジンVol.758「EIP-4895とPartial Withdrawls(部分引出し)がETHバリデータのために必要な理由」を参照してください。
上海アップデートはいつ?
イーサリアムの上海アップデートはもともと2022年を予定されていたものの、イーサリアムマイナーによる51%攻撃を行うという主張などから完全にProof of StakeであるCasper FFGに移行するマージ(The Merge)が優先されたことで2023年まで予定が延長されたという背景があります。
2022年12月に開発者用のテスト環境である「テストネット」がローンチしており、2023年2月を目処にステーキングされている32ETHの引出しテストを行うパブリックテストネットのローンチが予定されており、そこでエンドユーザーまで誰もが引出しテストを行うことができるようになるということになります。
これらを踏まえて
「イーサリアムの上海アップデートは2023年3月を予定しており、遅くとも2023年第二四半期(Q2)には実装される」
とみられるでしょう。
上海に含まれるEIP(アップデート内容)
上海に含まれるEIPはEOF(EVM Object Format)が見送られたことでメインのEIP-4895の他に