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墨汁マガジンVol.801「BlockFiのBIAからWalletへの引出し無効に対する反対申立ての根拠と現状は?」

目次
  • 1 BlockFiのBIA→ウォレット出金無効の主張
  • 2 BlockFi側の主張
  • 3 反対の根拠
  • 4 BlockFiの大きな矛盾
  • 5 債権認識からわかる矛盾
  • 6 BlockFi認識と矛盾する点
  • 7 True Upとトランザクションの矛盾
  • 8 反対根拠は充分
  • 9 まとめ

BlockFi(ブロックファイ)はチャプターイレブン申請後の再建最初期段階としてBlockFi Walletに保管されているビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨引出しの申立てを破産裁判所に提出しているものの、11月10日の出金停止を”カット時間”としてBIA(金利付与アカウント)からウォレットへの引出しトランザクションの無効も同時に主張しています。

これに対してBlockFi債権者からは反対(Objection)が20件以上提出されており、1月17日に破産裁判所での公聴会で判断される予定となっているのです。本稿では現状のBIA→ウォレット間の無効申立に対する反対の根拠とされている債権者側の主張と債務者であるBlockFiの矛盾点についてわかりやすく解説を行います。

チャプターイレブンについては墨汁マガジンVol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」を参照してください。

 

BlockFiのBIA→ウォレット出金無効の主張

BlockFiは2022年11月28日のチャプターイレブンによる破産申請後、

 

「BlockFi Walletの利用規約に伴い預かり資産は債務者(BlockFi)に属さず、ユーザーに属するため出金許可を破産裁判所に求める」

 

として12月19日に申立てを提出しました。

一方でこのウォレットからの引出し申立ての中には

 

「11月10日のTwitterによる出金停止を公式発表とし、それ以降のBIAからのインターナル送金は正しくないため修正をする」

 

とされており、債権者はこれらの主張に対して反対申立を20件以上提出しているというのが現状です。

 

BlockFi側の主張

では債務者であるBlockFiと債権者であるユーザーの主張を申請された裁判資料から見ていきましょう。

まずBlockFiの主張としては

 

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