- 1 BlockFiの再建状況解説一覧
- 2 BlockFiのチャプターイレブン再生プランを発表
- 3 チャプターセブンとチャプターイレブン
- 4 チャプターイレブンの再生プランの概要
- 5 BlockFi再生プランのタイムライン
- 6 資産返還率
- 7 BlockFiの数々の問題点
- 8 再生プランから見えるBlockFiの今後
- 9 まとめ
破産してチャプターイレブン処理中のBlockFi(ブロックファイ)は提出期限として延長されていた2023年5月15日までに”再生プラン”を提出する必要があり、「公開声明と再生計画」を発表しました。
本稿ではBlockFiの考える再生計画と債権者と資金拘束されているウォレットユーザーはどうなるのかについてわかりやすく解説を行います。
BlockFiの再建状況解説一覧
Vol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」
Vol.786「First Day Motionとは?BlockFi破産後初のチャプターイレブン破産審理の重要ポイント」
Vol.787「BlockFi/Voyager Digital/セルシウスのチャプターイレブン破産申請後の現状と違いを理解する」
Vol.794「FTX/BlockFi/Voyager/セルシウス債権者はどれだけ仮想通貨の返済を受けられるのか?」
Vol.798「BlockFiの破綻理由を破産裁判資料から理解する 仮想通貨企業が抱える共通リスク」
Vol.801「BlockFiのBIAからWalletへの引出し無効に対する反対申立ての根拠と現状は?」
Vol.825「BlockFiから債権者への書類郵送 今後の対応と住所やアドレス変更をするには?」
Vol.833「【2023年3月最新】破産したBlockFi(ブロックファイ)の再建状況 SVB破綻影響やProof of Claim締切など」
BlockFiのチャプターイレブン再生プランを発表
BlockFiは再生計画の提出が15日に迫った2023年5月13日に再生プラン及び公開声明(Disclosure Statement)を発表しました。この公開声明によると法人自体を清算する”チャプターセブン”で全ての資産を売却した場合とチャプターイレブンの再生計画におけるBlockFi債権者に対する返還率が計算されており、チャプターセブンでの清算では債権者の対応する債務者(法人格)で変動し
最低:33.4% ~ 43.3%
最大:52.5% ~ 83.3%
チャプターイレブンの再生計画では
最低:36.2% ~ 47.7%
最大:94.4% ~ 100%
を受け取ることができるという見積もりが公開されているのです。
チャプターセブンとチャプターイレブン
BlockFiの提案されたチャプターイレブン再生計画は上記でみたように清算を行うチャプターセブンと再生を行うチャプターイレブンとなっていますが、
「再生計画自体が清算を行うというものであり、両者の違いは仮想通貨等の資産の弁済の早さと割合」
が違います。
BlockFiのチャプターイレブン再生プラン:https://restructuring.ra.kroll.com/blockfi/Home-DownloadPDF?id1=MTUwMTU5NQ==&id2=-1
一見チャプターセブンが早く資産が戻ってくるように見えますが間違いで”無駄な時間と意味のない訴訟”をする必要があるのです。
その理由として
「清算