- 1 チャプターイレブンの解説一覧
- 2 チャプターイレブンの「First Day Motion」とは?
- 3 BlockFiのFirst Day Motionが重要な理由
- 4 申し立て内容のダウンロード
- 5 BlockFiの企業構成と内容
- 6 BlockFi Walletの仕組み
- 7 BIA(金利付与アカウント)との違い
- 8 First Day Motionの要点
- 9 まとめ
FTX破産による連鎖倒産で破産した仮想通貨レンディング最大手のBlockFi(ブロックファイ)は11月30日に初となる「チャプターイレブン破産審理」が行われました。このBlockFiの破産審理ではチャプターイレブンの再建手続きの初動として行われた「First Day Motion」はBlockFi債権者やユーザーにとって非常に重要な内容となっています。
本稿ではBlockFi債権者やユーザーが知るべき内容と仮想通貨引出しができるのかについて内容をもとにわかりやすく解説を行います。
FTXやBlockFi、セルシウスやVoyager Digitalが利用している破産法のチャプターイレブンについては墨汁マガジンVol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」にてわかりやすく解説を行っています。
チャプターイレブンの解説一覧
Vol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」
Vol.786「First Day Motionとは?BlockFi破産後初のチャプターイレブン破産審理の重要ポイント」
Vol.790「仮想通貨企業はなぜ再建が難しいのにチャプターイレブンを申請するのか?」
チャプターイレブンの「First Day Motion」とは?
まず米連邦破産法11条”チャプターイレブン”における「First Day Motion」とはどのようなものなのかを見てみましょう。
チャプターイレブンのFirst Day Motionとはその名前の通り破産申請後に行われる最初の破産審理を指します。主な目的として
「債務者(Debtor)が再建を行うための経営を継続するため、一部の債権者(社員や利用サービス等)に対する支払いを破産裁判所に承認を求める」
という申立となります。
つまりチャプターイレブンを申請して破産したBlockFiは、再建に向けた重要な初動であるため破産弁護士が即座に申し立てを行う重要なプロセスであるということです。
BlockFiのFirst Day Motionが重要な理由
BlockFi債権者やユーザーにおいてはこのFirst Day Motionは非常に重要となり、理解しておかなければ行けません。
主な理由として、
「First Day Motionは