- 1 イーサリアム2.0(The Merge)の仕組み一覧
- 2 イーサリアムマージ後のステーキング
- 3 ETHステーキングテスト環境水準の変化
- 4 マージ後のステーキングの問題点
- 5 マージ後の同期問題とペナルティ
- 6 Optimistic Syncとは?
- 7 終わらないState Heal問題
- 8 墨汁うまいに質問する
- 9 まとめ
イーサリアムはProof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)への完全移行を行うマージ(The Merge)後、32ETHをステーキングして自己バリデータノードとして参加する方法が大きく変更されています。
またマージに伴いイーサリアムステーキングの手順も大きく変わっており、テスト方法も大きく異なっています。本稿ではマージ後の新しいイーサリアムステーキング手順と注意すべき点、構築するPCについての最新情報についてわかりやすく解説を行います。
イーサリアムのステーキングのやり方については非エンジニア向けにリサーチレポート「【マージ対応】イーサリアムステーキングのバリデータ運用 BeaconNodeとETH1エンジンの起動方法」にてわかりやすく実例で解説をしています。
イーサリアム2.0(The Merge)の仕組み一覧
リサーチレポート「真のイーサリアムキラーは”イーサリアム2.0(セレニティ)”」
墨汁マガジンVol.259「イーサリアム2.0 ステーキングペナルティ Partial Slashingとは?」
墨汁マガジンVol.257「イーサリアム2.0 バリデータのペナルティ”Inactivity Leak”でスラッシュされる条件」
墨汁マガジンVol.343「イーサリアム2.0(ETH2)でバリデータがスラッシュ(ペナルティ)されたらどうなるのか?」
墨汁マガジンVol.398「ETH2バリデータのプロポーザーとアテスター フォークチョイスルールによる合意形成の仕組み」
墨汁マガジンVol.399「イーサリアム2.0コミッティ(Committee)とは?ETH2ブロックプロポーザーへのDDoS攻撃問題」
墨汁マガジンVol.600「The Mergeとは?図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合 Pt.1 今後の重要実装EIP-3675」
墨汁マガジンVol.601「図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合”The Merge”Pt.2 ETH1エンジンとは?」
墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」
墨汁マガジンVol.741「【図解】イーサリアムで支払われる手数料はThe Merge後どうなるのか?バリデータ報酬の変動と取り扱い」
墨汁マガジンVol.748「イーサリアム2.0のFee Recipientとは?マージ後にバリデータ報酬を受取るための設定方法」
イーサリアムマージ後のステーキング
イーサリアムは約7年間において最大の大型アップデートといえるマージ(The Merge)を2022年9月15日に完了しました。イーサリアムのDeFiやNFTユーザー、ETH投資家には影響は一切なく、仮想通貨取引所やイーサリアムマイナー、イーサリアムバリデータなどが対応を行うだけとなっています。
一方で最も影響を受けたのはイーサリアムバリデータで
1.JWTトークンによる接続への変更
2.ETH1エンジンのエンドポイント準備
3.バリデータPCの要求スペックの変更
4.Beacon NodeとETH1エンジンの起動方法の変更
等が必要となります。
つまり従来の低スペックでも運用が可能となっていたイーサリアムバリデータは下手するとPC構成の変更を余儀なくされるということになります。
ETHステーキングテスト環境水準の変化
今まではテストネットにおけるイーサリアムのステーキング及びバリデータテストを推奨していましたが、マージ後は運用環境が変化したためテスト方法も異なります。
2022年12月現在のステーキングにおけるテストのおすすめは
1.現在