目次
- 1 図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合一覧
- 2 EIP-3675″The Merge”の構造
- 3 ETH1エンジンとは?
- 4 The Mergeとイーサリアム1.0の違い
- 5 ETH2クライアントコンセンサスレイヤー
- 6 まとめ
イーサリアムのETH1とETH2を統合するThe Mergeの構造はイーサリアム2.0のBeacon Chainが安定的に運用できてることから実装が予定されているイーサリアム2.0の新しいロードマップの一つです。本稿ではThe Mergeの技術的構造について詳しく解説を行います。
図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合一覧
墨汁マガジンVol.600「図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合”The Merge” Pt.1 今後の重要実装EIP-3675とは?」
墨汁マガジンVol.601「図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合”The Merge”Pt.2 ETH1エンジンとは?」
EIP-3675″The Merge”の構造
ETH1とETH2の統合である”The Merge”の構造は、
ETH2:Beacon Chain(システムレイヤー)→コンセンサスレイヤー
ETH1:イーサリアム2.0(メインネット)→データエグゼキューションレイヤー
とし、いわばイーサリアム2.0の元々のロードマップであったフェイズ1~2を早め、ETH2への移行の問題を回避した構造であることがわかります。
では実際にThe Mergeの技術的構造としてはこのコンセンサスレイヤーとデータエグゼキューションレイヤーをどのようにして実現しているのでしょうか?
ETH1エンジンとは?
ETH1エンジンとはイーサリアム1.0