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墨汁マガジンVol.602「【図解】テーパリングとは?国債と金利の関係からビットコインへの影響を理解する」

目次
  • 1 テーパリング(Tapering)とは?
  • 2 テーパリングの影響がわかる指標
  • 3 仕組みを図解で理解する
  • 4 テーパリングの今後のビットコインへの影響
  • 5 影響のシナリオ例
  • 6 なぜ機関投資家はヘッジに動くのか?
  • 7 まとめ

FRBパウエル議長は8月27日にのジャクソンホールでの講演でテーパリング(Tapering)について明確に触れ、仮想通貨を含む金融市場に大きな波紋を呼んでいます。テーパリングの実質的影響は理解が難しい一方、すでに金融市場との密接な関係を持つ仮想通貨ではその影響と今後について理解をしておかなければいけません。

本稿ではFRBのテーパリングとビットコイン、仮想通貨市場全体の今後の影響と現在どのような市場変化が起きているのかについて詳しく解説を行います。

テーパリング(Tapering)とは?

テーパリング(Tapering)とは現在米国のFRBが行っているコロナショックによる経済対策となる”量的緩和政策”を段階的に縮小していくことを指し、米国債の買い支えやMBSの購入、企業への融資などを徐々に減らしていくということです。コロナショックではビットコインやイーサリアムのような仮想通貨だけでなく、米国株の軒並みの大幅下落を2020年に2~3月に引き起こし、FRBは同年3月に経済対策として約1年半にかけて量的緩和を行っています。

2021年初旬にテーパリングの話題が上がりはじめ、ジャクソンホールの講演にてFRBジェローム・パウエル議長は「年内にテーパリング開始が妥当」と発言。雇用統計などの経済指標が著しくない中、タカ派よりであることで機関投資家や大口投資家によるヘッジと市場への影響が少しずつ見え始めています。

 

量的緩和とその影響については墨汁マガジンVol.396「米FRBの無制限量的緩和(QE)とビットコインへの影響はどのようなインパクトを持つのか?」を参照してください。

 

テーパリングの影響がわかる指標

テーパリングの金融市場の影響はすでに出始めており、特に米

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