- 1 FOMCの利上げ50bpsに縮小するもビットコイン下落
- 2 FOMCのドットプロット(Dot Plot)とは?
- 3 ドットチャートのポイント
- 4 12月FOMCの結果と2023年見通し
- 5 年末から2023年にかけてのビットコイン相場への影響
- 6 まとめ
年末から2023年にかけての仮想通貨のトレンドに大きく影響する12月のFRBによるFOMCの金利政策が発表、事前の予想通りとなる50bps(0.5%)の利上げとなったものの2023年の金利政策の見通しで反落する結果となりました。
FRBの金利政策は2023年のビットコイン及び仮想通貨の見通しを立てるのに理解が必須であり、ドットプロット(ドットチャート)からFRBがハト派なのかタカ派なのかを読み取り、テクニカル分析に組み込むことができます。本稿では2023年のFRBによる金利政策の方向性とドットプロットについてわかりやすく解説を行います。
FRBの金利政策と仮想通貨市場への影響については墨汁マガジンVol.734「FRBのFOMCでの利上げと仮想通貨市場の関係性は?単純ではないFF金利と政策」にてわかりやすく解説しています。
FOMCの利上げ50bpsに縮小するもビットコイン下落
米FRBによるFOMCは12月15日に開催され、50bps(0.5%)の利上げを発表。FOMC前の11日のインフレ指標であるCPI(消費者物価指数)の結果が予想を下回る好結果だったこともあり、15日の利上げとFRBの2023年の金利政策の見通しから期待上げとなっていました。
一方でFOMCの利上げ発表後にビットコインは反落し、13日のCPIで上昇した5.33%以上の下落となり、17000ドルを割り込んでいるのです。
このビットコイン価格の下落理由として
「11月のFOMCでハト派と思われたFRBが2023年もドットプロットで過半数以上がタカ派と見られた」
からとなっています。
11月のFOMCについてはテクニカル分析の重要ポイント2022年10月28日~03日「FRBの利上げで揺れるビットコイン 年末相場に向けたポイントは?」を参照してください。
FOMCのドットプロット(Dot Plot)とは?
では2023年の金利政策の見通しのためにFOMCのドットプロット(Dot Plot)についてみていきましょう。ドットプロットは日本ではドットチャート(Dot Chat)とも呼ばれ、
「FRBのFOMC(連邦公開市場委員会)における委員会メンバー19人が考えるFF金利を示した金利政策の見通し」
を指します。
ドットチャートは非常に重要な利上げ及び利下げの見通しである理由として
「