- 1 CPI高騰でFOMCの金利政策に注目集まる
- 2 FRB利上げをテクニカル分析に組み込むには?
- 3 金利の実指標
- 4 利上げの市場折込みを判断する指標
- 5 Trading Viewでの設定方法
- 6 テクニカル分析に織り込む
- 7 金融危機とFRBの利下げ
- 8 量的緩和政策(QE)の影響
- 9 FOMCの利上げによるビットコインへの影響
- 10 まとめ
米国インフレ率を示すCPIは、2月に引き続き3月も上昇しておりFRBパウェル議長のタカ派発言からもテーパリングと合わせてFOMCでの金利政策に注目が集まっています。これらのFRBの利上げはドル円や米株市場だけでなく、多くの資本が入っている仮想通貨も無視することはできず、ここ数年の注目イベントとなっていると言えるでしょう。本稿ではあまり知られていないFRBによる金利政策をテクニカル分析に織り込むための指標と考え方について、投資家向けにわかりやすく解説を行います。
テーパリングとその影響については墨汁マガジンVol.602「テーパリングとは?ビットコインと仮想通貨に今後影響が出る可能性の理由を理解する」でわかりやすく解説を行っています。
CPI高騰でFOMCの金利政策に注目集まる
2020年のコロナショックにより、ゼロ金利政策を継続している米国のFRBは2022年3月15日~3月16日にかけてFOMCを開催します。今月のFOMCではジェローム・パウエル議長の1月の発言から利上げが確実と見られており、仮想通貨及び金融市場全体はこのFOMCにおける金利政策を意識した相場となっています。
またテクニカル分析の重要ポイント2022年02月06日~12日「ビットコイン短期下落トレンドを脱却も長期下落トレンドへ イーサリアムは引き続き特有の相場を意識して静観へ」で見た米国のインフレ率を示すCPIが2月には1982年以来となる7%を記録し、10日の発表ではさらに0.9%の上昇となる7.9%へと上昇。パウェル議長はインフレの対策を重要視した”タカ派”となっており、このCPI上昇は今月のFOMCでの利上げの確率を大幅に上げたと言えるでしょう。
出典:Trading Economis – 米国のインフレ率(CPI)のチャート
パウェル議長のタカ派発言と影響についてはテクニカル分析の重要ポイント2021年01月21日~27日「ビットコインは2月に長期下落トレンド入り確定の可能性が大 イーサリアム固有の相場影響を考える」を参照してください。
FRB利上げをテクニカル分析に組み込むには?
FRBの利上げをテクニカル分析に組み込むために重要となる指標が2つあります。
利上げのテクニカル指標として
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