- 1 Metamaskの国別利用制限
- 2 Metamaskを利用できないだけ
- 3 MetamaskとInfuraの問題
- 4 イーサリアムエコシステムの経済影響は激化
- 5 イーサリアムは検閲できない
- 6 Metamaskのブロックを回避する方法
- 7 まとめ
イーサリアムはトラストレスに誰でも利用できる”ワールドコンピュータ”であり、ブロックチェーンと既存インターネットを融合するWeb3へのアクセスを可能にする世界で最も使用されている仮想通貨ウォレットサービスです。
ロシアのウクライナ侵攻における経済制裁に伴いMetamaskを特定地域で使用できないという報告があり、話題となりました。本稿ではMetamaskの検閲による特定の国のブロックをしている手法とその問題、さらに回避方法について非エンジニア向けにわかりやすく解説を行います。
ロシアの経済制裁とウクライナ侵攻については墨汁マガジンVol.671「ロシアがウクライナ侵攻に強くでられる理由 ロシアの対ヨーロッパ関係と”脱ドル”戦略とは?」を参照してください。
Metamaskの国別利用制限
MetamaskはイーサリアムやBSC、PolygonやxDAI Chainなど多くのイーサリアムのバーチャルマシン”EVM”を実装したEVM経済圏のDeFiやNFTマーケットプレイスなどを使用するためのWeb3接続ウォレットサービスです。
Metamaskは2022年3月4日から、経済制裁を受けている特定の地域のウォレットアクセスをブロックするアップデートを行っており、ロシアが強引に独立承認を行ったドネツク人民共和国とルハンスク人民共和国からの利用を制限していいると発表。
主にMetamaskからイーサリアムなどのDeFiやNFTマーケットプレイスを利用できないブロック地域として上記2国を含む
・イラン
・北朝鮮
・キューバ
・シリア
・クリミア
では下記のように表示され、イーサリアムやBSC、xDAI ChainなどのWeb3アクセスがデフォルトでできないとしています。
Metamaskを利用できないだけ
ここで間違えてはいけないのは
「あくまで上記地域ではMetamaskをデフォルト設定で利用できない」
だけです。
つまり経済制裁や規制によって自分のトークンやDeFiでの運用資産、NFTなどがいきなり無くなったということではないのです。
例えば