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墨汁マガジンVol.396「米FRBの無制限量的緩和(QE)とビットコインへの影響はどのようなインパクトを持つのか?」

目次
  • 1 FRBの無制限量的緩和政策
  • 2 無制限量的緩和(QE)の真の目的
  • 3 ビットコインへの影響
  • 4 過去の米QEと金融危機
  • 5 まとめ

ビットコイン価格は米FRB(連邦準備制度理事会)の3月23日のFOMCで発表された「無制限量的緩和政策によるドルの発行」に伴い、最大で15%の高騰を記録。16日の緊急利下げによる0~0.25%のゼロ金利政策と合わせて米国のリセッション(景気後退)対策が激化しています。

本稿ではこのコロナショックによるリセッションと量的緩和政策のビットコインへの影響について詳しく解説を行います。

 

FRBの無制限量的緩和政策

今回のFOMCでは、1%の利下げによるゼロ金利政策についで量的緩和(QE)政策を無制限に行うと発表、現時点でわかっている量的緩和は5000億ドルの米国債、2000億ドルのMBS(不動産担保証券)の購入、さらに企業などに3000億ドルの貸付を行うとしています。合計1兆ドル、日本円にして110兆円に相当し国家予算の3分の1にものぼります。

この発表でビットコインは最大で15%の高騰となったものの、各米ドルインデックスは最終的にマイナスクローズ。Nasdaqのみが+0.23%となってビットコインに大きな影響を与えたことがわかります。

 

無制限量的緩和(QE)の真の目的

この量的緩和政策の一番の目的は

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