目次
- 1 ETH2のCommitteeとは?
- 2 セキュリティ確保のための最小ETH2 Committee数
- 3 ブロックプロポーザーに対するDDoS攻撃問題
- 4 攻撃手段とその結果
- 5 解決策SSLE(Single Secret Leader Election)
- 6 まとめ
既に解決された2つのDoSによるアタックベクターに対し、ETH2のBeacon ChainのバリデータではCommitteeに対するDDoS攻撃問題をLeast Authorityの監査では指摘しています。本稿ではイーサリアム2.0のバリデータのCommittee、選出される際のセキュリティ問題と最低Commenttee数の問題などについて詳しく解説を行います。
Least AuthorityのETH2監査とブロックプロポーザー、アテスターについては前提知識として墨汁マガジンVol.398「ETH2バリデータのプロポーザーとアテスター フォークチョイスルールによる合意形成の仕組み」を参照してください。
ETH2のCommitteeとは?
まず問題Cを見る前に、Casperにおけるバリデータと基礎プロトコルについて解説を行います。
Committeeとは”委員会”を示す英単語であり、ETH2におけるCommitteeはブロックを提案するバリデータ、すなわちプロポーザーやアテッサーなどのバリデータ達を指します。このCommitteeはRANDAOにより各Epoch