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墨汁マガジンVol.399「イーサリアム2.0コミッティ(Committee)とは?ETH2ブロックプロポーザーへのDDoS攻撃問題」

目次
  • 1 イーサリアムCasper FFGの解説一覧
  • 2 ETH2のCommitteeとは?
  • 3 セキュリティ確保のための最小ETH2 Committee数
  • 4 ブロックプロポーザーに対するDDoS攻撃問題
  • 5 攻撃手段とその結果
  • 6 解決策SSLE(Single Secret Leader Election)
  • 7 まとめ

既に解決された2つのDoSによるアタックベクターに対し、ETH2のBeacon ChainのバリデータではCommitteeに対するDDoS攻撃問題をLeast Authorityの監査では指摘しています。本稿ではイーサリアム2.0のバリデータのCommittee、選出される際のセキュリティ問題と最低Commenttee数の問題などについて詳しく解説を行います。

イーサリアムCasper FFGの解説一覧

 

Vol.257「イーサリアム2.0 バリデータのペナルティ”Inactivity Leak”でスラッシュされる条件」

Vol.259「イーサリアム2.0 ステーキングペナルティ Partial Slashingとは?」

Vol.398「ETH2バリデータのプロポーザーとアテスター フォークチョイスルールによる合意形成の仕組み」

Vol.399「イーサリアム2.0コミッティ(Committee)とは?ETH2ブロックプロポーザーへのDDoS攻撃問題」

Vol.630「イーサリアム2.0のスラッシャー(Slasher)とは?Casper FFGのペナルティコンセンサス」

Vol.632「イーサリアム2.0のアテステーション(Attestations)とは?Justificationとアルタイルでの報酬形態」

Vol.810「イーサリアムのCasper FFGにおけるバリデータのステーキング報酬を理解する」

Vol.814「イーサリアムのCasper FFGにおけるステーキングでのペナルティ(罰則)の重要性を理解する」

 

ETH2のCommitteeとは?

まず問題Cを見る前に、Casperにおけるバリデータと基礎プロトコルについて解説を行います。

Committeeとは”委員会”を示す英単語であり、ETH2におけるCommitteeはブロックを提案するバリデータ、すなわちプロポーザーやアテッサーなどのバリデータ達を指します。このCommitteeはRANDAOにより各Epoch

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