目次
- 1 イーサリアムのCasper FFGとは?
- 2 ETHバリデータ報酬の変更とアップデート
- 3 Casper FFGにおけるバリデータ報酬
- 3.1 アテステーション報酬
- 3.2 プロポーザー報酬
- 3.3 スラッシャー報酬
- 4 マージ後の新規発行ETH
- 5 まとめ
イーサリアムは2020年にステーキングを開始してからマージ(The Merge)を含む2度のアップデートを経て、バリデータの報酬が変更されています。またイーサリアム独自のProof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)である「Casper FFG」は非常に複雑なコンセンサスアルゴリズムとなっており、32ETHをステーキングして自己バリデータとして運用するユーザーはCasper FFGにおけるバリデータ報酬を理解しておくべきであると言えるでしょう。
本稿では2023年1月現在のイーサリアムCasper FFGとバリデータがステーキングにて得られる報酬とその種類、得られる条件について非エンジニア向けにわかりやすく解説を行います。マージ後のステーキング手順の変更については墨汁マガジンVol.785「イーサリアムマージ後のステーキング手順の変更を理解する」を参照してください。
イーサリアムのCasper FFGとは?
イーサリアムのCasper FFGとは
「独自開発のProof of Stake型のコンセンサスアルゴリズムの名称であり、バリデータはCasper FFGの報酬とペナルティを理解しているという”同意”のもと32ETHをデポジットコントラクトにステーキングしてイーサリアムネットワークに携わっている」
のです。
またマージ(The Merge)でのCasper FFGへの完全移行前はマイニングをベースとした”Ethash”が主なイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムであり、並行した異なる報酬発行を行っていたということになります。
ETHバリデータ報酬の変更とアップデート
Casper FFGへの移行後のイーサリアムの報酬は非常に複雑であり、ローンチ後に下記のような変更が加えられています。
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