- 1 チャプターイレブンの解説一覧
- 2 シリコンバレー銀行の破綻で巨額の預け入れ凍結
- 3 SBV破綻でBlockFiの資金はどうなったのか?
- 4 自分のBlockFi債権を確認するには?
- 5 BlockFi債権認識されているか確認する方法
- 6 BlockFi債権確認手続き
- 7 まとめ
FTXの連鎖倒産で破産した仮想通貨レンディング企業最大手のBlockFi(ブロックファイ)は2023年3月末現在、チャプターイレブン(米連邦破産法の第11条またはChapter 11)を介して再生手続き中となっています。
本稿ではBlockFiにおけるProof of Claim(債権証明/債権届出)の期限間近に確認すべき事項と再生状況の最新の状況についてわかりやすく解説を行います。2月に行われた書類郵送についてはは墨汁マガジンVol.825「BlockFiから債権者への書類郵送 今後の対応と住所やアドレス変更をするには?」を参照してください。
チャプターイレブンの解説一覧
Vol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」
Vol.786「First Day Motionとは?BlockFi破産後初のチャプターイレブン破産審理の重要ポイント」
Vol.790「仮想通貨企業はなぜ再建が難しいのにチャプターイレブンを申請するのか?」
シリコンバレー銀行の破綻で巨額の預け入れ凍結
BlockFiは経営破綻してFDIC(連邦預金保険公社)の管理下に置かれたシリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank=SVB)で金利の高いマネーマーケット・ミューチュアルファンド(MMMF)に2.27億ドル(297億円)の資金を預け入れていることがUST(連邦管財官)より指摘。このMMMFは残高を最大25万ドルまで保証するFDICの対象外であり、破産したBlockFiのこの運用は米国破産法に違反している可能性があるとされています。
出典:KROLL – BlockFiのシリコンバレー銀行でのリスクの高い巨額運用の指摘
この297億円とい巨額の資金はBlockFiの再生手続きを捻出される資金であり、FDICの保証対象外であることから最悪のケースであると考えられるでしょう。
SBV破綻でBlockFiの資金はどうなったのか?
SBVはチャプターイレブンを申請して正式に破産手続きを開始しました。この破産手続き前にFDIC(連邦預金保険公社)は管理下においた後に「承継銀行(Bridge Bank)」を設立、25万ドルという保証リミットを撤廃した全額預金保護を発表したのです。
BlockFiの資金は
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