- 1 レピュテーションについての解説一覧
- 2 シビル認定はエアドロップの課題
- 3 シビル認定はトランザクションだけではない
- 4 コントラクト利用以外のエアドロップ重要項目
- 5 イーサリアムL1は依然として重要
- 6 シビルではないユニークなEOAを演出するには?
- 7 シビルが嫌うオフチェーンアクティビティ
- 8 エアドロップの条件になる可能性が高い項目
- 9 まとめ
イーサリアムのL2である”zkEVM”やRollup(ローアアップ)間をシームレスにブリッジできるCross-RollupのLayerZero(レイヤーゼロ)やOrbiter Finance(オービター・ファイナンス)など高額なエアドロップが期待できるプロジェクトが同時に浸透してきています。
一方でエアドロップの問題として必ず考慮しなければいけないシビル攻撃による”シビルアカウント”として認定されないために、オンチェーン・レピュテーションをトランザクション履歴以外で獲得する必要があります。本稿ではエアドロップ獲得を確実にし、シビル認定されないための対策についてわかりやすく解説を行います。
レピュテーションについての解説一覧
Vol.873「イーサリアムL2エアドロップで重要な”オンチェーンレピュテーション”とは?」
シビル認定はエアドロップの課題
エアドロップにおけるシビルとは
「複数のEOA(ウォレット)を作成し、そのDeFiやNFTまたはL2やブリッジなどを利用してエアドロップをアカウントの数だけ獲得しようとする行為」
を指します。
最近ではL2などのエアドロップ界隈では”自動でオンチェーン・レピュテーションを稼ぐファーミングBOT”が高額で販売されており、エアドロップ自体をビジネスにしている例が多くあります。ですがこれらはエアドロップのシビルをすることが前提であり、100アカウントで1000ドルのエアドロップ獲得を目指し、10万ドルを目指すというものです。
このようなエアドロップの”シビルBOT”は今後のzkSyncやStarkNet、LayerZeroなどのエアドロップ対象外とするために、トランザクションだけでないオンチェーン・レピュテーションを考慮しなければいけないのです。
シビル認定はトランザクションだけではない
イーサリアムやL2における個別のEOA数をまず見てみましょう。
プロジェクト | Twitter(X) | 種類 | ユーザー数 |
LayerZero | @LayerZero_Labs | Cross-Rollup | 2,960,853 |
Base | @BuildOnBase | OP Stack | 812,523 |
Mantle | @0xMantle | OP Stack | 26,037 |
Staknet | @Starknet | zk-Rollup | 631,014 |
Linea | @LineaBuild | zkEVM | 357,708 |
Polygon zkEVM | @0xPolygonDeFi | zkEVM | 388,394 |
zkSync | @zksync | zkEVM | 3,600,997 |
2023年8月24日時点では上記のアクティブ数となっており、特にzkSyncでは360万ユーザー、LayerZeroは296万ユーザーとなっています。上記でみたようなシビルBOTだけでなく、ArbitrumのARBトークンのような中国マニュアルシビルが多いと考えられます。
そこでまず考えるべきはシビル認定される条件として考えられるのは
1.ガス