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墨汁マガジンVol.947「仮想通貨のトークノミクスとは?エアドロップのトークンアンロックの仕組みを理解する」

目次
  • 1 ICOにおける仮想通貨分配のトークノミクス
  • 2 エアドロップにおける”トークノミクス”
  • 3 SAFTとトークンの割当
  • 4 トークン配分の違い
  • 5 トークンリリースの大きな違い
  • 6 DAOとTresuary
  • 7 まとめ

仮想通貨(暗号資産)における新規トークンのローンチには現在はエアドロップが一般的となっており、極稀にMOVEチェーンのSUIトークンのようなIEOをする場合もあります。

これらの新規仮想通貨ローンチはこれまでのICOのような事例と異なり、分散や公平性がより進んだ形式となっており、トークンのリリーススケジュールやVesting、SAFTなど様々な”トークノミクス”を形成しているのです。本稿では2024年現在における仮想通貨(暗号資産)のトークンリリース及び市場への影響について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

 

ICOにおける仮想通貨分配のトークノミクス

仮想通貨におけるトークノミクスとは「トークン」と「エコノミクス」をかけ合わせた造語であり、

 

「発行する仮想通貨トークンの供給量の割合や目的、追加発行におけるトークンを主体にしたエコシステムの経済圏」

 

を指します。

これまでICOで行われてきたトークノミクスでは基本的に開発運営元がほぼすべてのコントロールを得ており、トークノミクスといえるような形式ではなく、トークン自体に必要性や目的がなかったと言えるでしょう。

例えばICOで巨額の資金調達をしたTronのTRXなどは34%をファンデーション、10%をJustin Sunの会社であるPeiwo Huanle社の取り分、初期投資家からの15.8%を売却し、ICOで40.3%をユーザーに売却しました。

このように資金の流れでは基本的にすべてが運営側へと行き、トークノミクスと言えるほどではないのがICOの実態となっていたことがわかるでしょう。

 

エアドロップにおける”トークノミクス”

対してエアドロップでは複数の条件によってトークンの分配に対する目的、さらにはトークンリリース日やDAOにおけるガバナンスがより明確に決まっており、より複雑になっているのが現状です。

主にエアドロップにおけるトークノミクスで重要となるのは以下4項目で

 

1.SAFT

2.エアドロップ

3.

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