- 1 ICOにおける仮想通貨分配のトークノミクス
- 2 エアドロップにおける”トークノミクス”
- 3 SAFTとトークンの割当
- 4 トークン配分の違い
- 5 トークンリリースの大きな違い
- 6 DAOとTresuary
- 7 まとめ
仮想通貨(暗号資産)における新規トークンのローンチには現在はエアドロップが一般的となっており、極稀にMOVEチェーンのSUIトークンのようなIEOをする場合もあります。
これらの新規仮想通貨ローンチはこれまでのICOのような事例と異なり、分散や公平性がより進んだ形式となっており、トークンのリリーススケジュールやVesting、SAFTなど様々な”トークノミクス”を形成しているのです。本稿では2024年現在における仮想通貨(暗号資産)のトークンリリース及び市場への影響について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
ICOにおける仮想通貨分配のトークノミクス
仮想通貨におけるトークノミクスとは「トークン」と「エコノミクス」をかけ合わせた造語であり、
「発行する仮想通貨トークンの供給量の割合や目的、追加発行におけるトークンを主体にしたエコシステムの経済圏」
を指します。
これまでICOで行われてきたトークノミクスでは基本的に開発運営元がほぼすべてのコントロールを得ており、トークノミクスといえるような形式ではなく、トークン自体に必要性や目的がなかったと言えるでしょう。
例えばICOで巨額の資金調達をしたTronのTRXなどは34%をファンデーション、10%をJustin Sunの会社であるPeiwo Huanle社の取り分、初期投資家からの15.8%を売却し、ICOで40.3%をユーザーに売却しました。
このように資金の流れでは基本的にすべてが運営側へと行き、トークノミクスと言えるほどではないのがICOの実態となっていたことがわかるでしょう。
エアドロップにおける”トークノミクス”
対してエアドロップでは複数の条件によってトークンの分配に対する目的、さらにはトークンリリース日やDAOにおけるガバナンスがより明確に決まっており、より複雑になっているのが現状です。
主にエアドロップにおけるトークノミクスで重要となるのは以下4項目で
1.SAFT
2.エアドロップ
3.