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墨汁マガジンVol.1013「仮想通貨大暴落はイーサリアムETFショックか?データから分析するETH価格への影響」

目次
  • 1 イーサリアムETFの取引開始
  • 2 現物型イーサリアムETFの売り込み
  • 3 ETH価格への影響
  • 4 機関投資家の心理
  • 5 なぜイーサリアムETFを売りたいのか?
  • 6 ETHの割安さ問題
  • 7 イーサリアムETFとETH価格の今後
  • 8 まとめ

イーサリアムETFの承認後、仮想通貨(暗号資産)市場は急激な下落を記録しており、ETF売りの影響が色濃くでている状態となっています。本稿では今回の「ETFショック」といえる仮想通貨の暴落がなぜ起こったのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。です

イーサリアムETFやビットコインETFの仮想通貨市場への影響については墨汁マガジンVol.912「仮想通貨市場が勘違いしているビットコイン現物ETFが承認した後の問題」を参照してください。

イーサリアムETFの取引開始

米国証券取引委員会(SEC)は2024年7月23日、ブラックロック(Blackrock)やフィデリティなどが申請する現物運用を行うイーサリアムETFのローンチを承認、取引開始から約1週間が経過しました。

 

 

CMEの先物をベースとしたイーサリアムETFとは異なり、今回取引が開始された現物型イーサリアムETFではファンドが直接ETH現物を売買運用するため価格影響が顕著に出ることになるのです。

現物型イーサリアムETFの売り込み

ではイーサリアムETFのETH価格への影響をみていきましょう。イーサリアムETF承認における問題点はGrayscale(グレースケール)が私募ファンドで運用していたETHEがETFに移行し、これまで保有してきたETH現物を売り始めることから始まるという点です。

実際に現物型イーサリアムETFのフローを見てみるとGrayscaleのETHEが売り続けており、すでに合計で63.5万ETHをわずか9日で売却しているのです。これはドル建てで21.2億ドル(3014億円)にも上る最も大きな売り圧だと言えるでしょう。

 

出典:Coinglass – イーサリアムETFのETH現物フロー

 

ETH価格への影響

では現物型ビットコインETFと比較してのETH価格への影響を見てみましょう。

まず重要となるのは

 

「イーサリアムETFは

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