- 1 FTX債権者8月16日までに手続きが必要
- 2 FTX債権者の弁済に共通すること
- 3 チャプターイレブンとバハマ処理(FTX Digital Markets Ltd.)の違い
- 4 FTX債権者が選択しなければいけない理由
- 5 選択しない場合どうなるのか?
- 6 フィッシングに合わないための対策
- 7 チャプターイレブンを選択する場合の注意点
- 8 まとめ
2022年11月に破産した仮想通貨取引所のFTXは100%を超える債権弁済を予定しており、チャプターイレブン処理際しFTX債権者は8月16日までに手続きが必要となっています。本稿ではFTX債権者が米国におけるチャプターイレブンを選択すべきか、FTX.comの法人格があったバハマ(Bahamas Process)を選択すべきなのかについてわかりやすく解説を行います。
FTXのこれまでのチャプターイレブン処理については墨汁マガジンVol.967「FTXの返金は2024年末を予定 FTXのチャプターイレブンの現状とやっておくべきことを理解する」を参照してください。
FTX債権者8月16日までに手続きが必要
FTXは2024年末の債権者への弁済に向けてFTX.comユーザー、つまり日本のFTX Japanで仮想通貨を返金対象にならなかったユーザーまたは意図的にFTX.comを利用していたユーザーはFTX USのチャプターイレブンにおける弁済処理だけでなく、バハマ側での処理のどちらかを選択することが可能です。
この債権の選択デッドラインは2024年8月16日の16時ESTまでであり、Proof of Debt及び弁済手続きの選択をする必要があります。
すでにFTX DigitalのClaim PortalでFTXアカウントと紐づけをし、Claimを提出済みの場合は該当情報でログインすることで選択を行えます。また2024年7月10日までに手続きをしていない場合でも同様の手続きが可能となっているのです。
FTX債権者の弁済に共通すること
BlockFiの例ではチャプターイレブンをベースに処理をしていますが、FTXではFTX US向けの米国における破産と再生の処理であるチャプターイレブンと日本ユーザーなどのFTX Digital Ltd.での処理、通称バハマ処理(The Bahamas Process)を選択できます。
これら両方に共通することは
1.弁済の予定日
2.債権額(100%+金利9%)
3.KYC, AML及び税金報告義務
4.返金手段(同様の方式及びメカニズム)
であり、基本的にどちらも同じとなっているのです。
チャプターイレブンとバハマ処理(FTX Digital Markets Ltd.)の違い
主な違いとしてはチャプターイレブン