- 1 チャプターイレブンの解説一覧
- 2 FTXの返金が2025年1月より開始
- 3 W-8 BENとは?
- 4 W-8 BENの提出先
- 5 チャプターイレブンにおけるW-8 BENの記入注意点
- 5.1 納税者番号(FTIN)
- 5.2 Special rates and conditions
- 6 W-8 BENの記入例
- 7 W-8 BENを正しく記入できないとどうなるのか?
- 8 まとめ
2022年11月に破産した仮想通貨取引所のFTXと仮想通貨レンディングのBlockFiは債権者に債権額100%まはた100%以上の弁済を行う一方、日本の債権者はKYCとW-8 Benの納税者情報の提出を必要とします。
本稿では債権者向けにW-8 Ben及びそれらの記入や対応方法についてわかりやすく解説を行います。
チャプターイレブンの解説一覧
Vol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」
Vol.786「First Day Motionとは?BlockFi破産後初のチャプターイレブン破産審理の重要ポイント」
Vol.803「チャプターイレブンのクローバック(Clawback)とは?Preferencesとコード547節」
Vol.876「チャプターイレブンのExclusivity Periodとは?BlockFiの再生プランの現状と承認までのタイムラインを理解する」
Vol.893「Convenience Claimとは?注意が必要なBlockFiのEBallotを使用したチャプターイレブン再生プランの投票」
FTXの返金が2025年1月より開始
FTXは2024年12月17日、破産裁判所が再生プランを承認したと発表しました。この再生プランはFTX債権者に対して債権額上の118%を返金するというもので、一部のFTTトークン保有者などの債権額は0となっているものの、大部分の債権者へ弁済が開始されるということになります。
チャプターイレブン再生プランの施行日は2025年1月3日となっており、FTXによると返金開始はこの施行日から2ヶ月以内に開始されるということです。
W-8 BENとは?
FTXで返金を受けるにはKYC及びW-8 BENの提出が必要となります。このW-8 Benは「Certificate of Foreign Status of Beneficial Owner for United States Tax Withholding」を指し、これは米国における源泉徴収に関する納税者の証明書ということです。
BlockFiもW-8 BENの提出とKYCが必要であり、その理由として
「両債権者は