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墨汁マガジンVol.1017「FTX債権者は再生プランに投票すべきか?投票しなかった場合の影響と今後」

目次
  • 1 チャプターイレブンとバハマ処理の決定終了
  • 2 FTX返金の現状を理解する
  • 3 債権者として認識されているか確認
  • 4 再生プランへの投票
  • 5 サードパーティ・リリース
  • 6 チャプターイレブン投票の署名
  • 7 投票しなかった場合は返金を受けられないのか?
  • 8 まとめ

FTXの返金プロセスであるチャプターイレブン(Chapter 11)とバハマ処理(Bahama Process)の選択後、次に債権者は選択した側にそった手続きをする必要があります。本稿ではチャプターイレブンを選択した場合におけるその後の処理についてFTX債権者向けにわかりやすく解説を行います。

チャプターイレブンとバハマ処理については墨汁マガジンVol.1012「FTX債権者はチャプターイレブンとバハマ処理どちらを選ぶべきか?」を参照してください。

 

チャプターイレブンとバハマ処理の決定終了

2022年11月に破産した元最大手仮想通貨取引所のFTXは債権者に対する弁済(返金)のために処理を続けており、2024年末を目標に返金を開始する予定です。

2024年8月16日までにFTX債権者、特に日本ユーザーはチャプターイレブンかバハマ処理を選択する必要があり、どちらかをOpt outする必要がありました。ここではチャプターイレブンを選択した場合にはバハマ側、バハマ処理を選択した場合には米国側における債権の権利が放棄されるようになっており、債権者自身の選択によって今後の取るべき行動が変わることになります。

 

FTX返金の現状を理解する

チャプターイレブン側を選択しており、米国側で債権者として認識されている場合は現在Ballot(投票券)を受け取っており、

 

「返金を予定通りに実行するにはチャプターイレブンを脱するための投票を行わないといけない」

 

というのが2024年8月の現状となります。

これは必ず賛成に投票をする必要があり、大半は高額債権者の意向に沿う形となりますが、債権者の半数以上や債権額の2/3以上が可決条件となっています。つまり投票を債権者がサボると返金が半年や1年と伸びてしまうため、少額であっても必ず投票することが必要となるのです。

チャプターイレブンの再生プラン可決条件については墨汁マガジンVol.893「Convenience Claimとは?注意が必要なBlockFiのEBallotを使用したチャプターイレブン再生プランの投票」

 

債権者として認識されているか確認

上記でみたようにチャプターイレブンで債権者として認識されている場合、

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