- 1 Pendleの仕組み解説一覧
- 2 Pendleを利用したAMMにおけるLP
- 3 PendleのSYとは?
- 4 Pendleのゼロインパーマネントロス及び軽減の仕組み
- 5 Pseudo-AMMとは?
- 6 Pendle「Flash Swap」の仕組み
- 6.1 YTの購入手順
- 6.2 YTの売却手順
- 7 インパーマネントロスを受ける場合
- 8 まとめ
イーサリアムのDeFiにおいて新たな「イールドデリバティブ」というジャンルを確立したPendle(ペンドル)は、TVLにおいても52.66億ドルでDAIを発行するMaker DAOを超える8位に位置づけしています。一方でイールドデリバティブは複雑になっており、応用をすること仮想通貨投資家はより多くの収益機会を得ることが可能となっているのです。
本稿ではPendleを活用したAMMにおけるLPにおいてのリスク、インパーマネントロス(IL)の可能性について図解で仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
Pendleの仕組み解説一覧
Pendleを利用したAMMにおけるLP
PendleはDeFiにおける新たな革命となるイールドデリバティブプロジェクトであり、Pendleを活用することでトレーダーはYield Token(イールドトークン)のYTを売買することが可能であり、流動性マイニングを行うLPはさらなる運用益を得ることが可能となります。
PendleユーザーはUniswapなどのAMMにLPをすることで
1.PT(Principal Token)の固定イールド報酬
2.SY(Standardized Yield)のイールド報酬
3.AMMにおける流動性マイニング報酬
4.$PENDLEトークンのファーミング報酬
の4つの報酬を得ることができます。
一方で流動性マイニングにLPする際に気をつけなければいけないのは「インパーマネントロス(Impermanent Loss)であり、ボラティリティが大きいのに出来高が少ない仮想通貨において選択を間違えば報酬どころかむしろマイナスになりつつ税金を支払うというマイナス運用になる可能性もあるのです。
PendleのSYとは?
まずリスク評価を行う前にPendle上の用語を理解しておく必要があります。
PendleにおけるSYとは「Standardized Yield」の略であり、つまりPendle上で