イーサリアムやビットコインのような仮想通貨(暗号資産)には量子コンピュータの脅威に続き、AIの加速度的な進化による脅威が目の前に迫っている状態です。
本稿では墨汁うまいが考える、AIの脅威に対しての現状できる対策について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。AIにおける脅威については墨汁マガジンVol.1296「仮想通貨最大の脅威は量子ではなくAI?Vitalikが警告した理由」を参照してください。
量子コンピュータと仮想通貨の解説一覧
Vol.1228「【2026年最新】イーサリアムの「Strawman」開発ロードマップを理解する」
Vol.1239「量子コンピュータがもたらす仮想通貨(暗号資産)への脅威を正しく理解する」Vol.1240「量子コンピュータは銀行も脅威?公開鍵と秘密鍵の根本的問題を理解する」
Vol.1241「イーサリアムの量子コンピュータ対策のロードマップを理解する」
新しいアドレスへの資産移動がAI対策になる理由
イーサリアムの発明者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏はAIによる脅威に対して、新規生成されたEOA(アドレス)に資産を移動することを対策としており、これは基本的にShorアルゴリズムの量子コンピュータに対する対策と同じということになります。
この理由として
「イーサリアムなどの採用しているECDSAは秘密鍵から公開鍵を生成、公開鍵からアドレスを作成するため、新規アドレスはオンチェーン上に公開鍵が公開されておらず、ハッシュ化された状態。すなわち公開鍵から秘密鍵を割り出す攻撃に対しては有効」
ということになるのです。
したがってETHやUSDC、EIGENなどのERC20トークンを未使用の新規アドレスへ移すことは、現在の暗号方式を変更せずにできる一時的な防御になるのです。
イーサリアムにとって一時しのぎにしかならない理由
一方でこの対策が一時的なのは、
「新しいアドレスから一度でもトランザクションを送信すると、署名データから公開鍵を割り出すことができる」
ためです。
そのためStrawman(Strawmap)のロードマップ

