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墨汁マガジンVol.111「図解で理解するライトニングネットワークとHTLCの仕組み」

目次
  • 1 1.ERC-1630 Hashed Time-Locked Contracts
  • 2 2.ライトニングネットワークのAtomicswap
  • 3 3.HTLCとは?
    • 3.1 3-1.ハッシュ値の性質を利用する
    • 3.2 3-2.取引完了と”タイムロック”
  • 4 4.応用と拡張性

1.ERC-1630 Hashed Time-Locked Contracts

イーサリアムのスタンダード(規格)となるERC、つまりイーサリアム上での技術規格のことであり、例えばERC20トークンなどは、そのトークンの共通したルールを定義しているものになります。今回提案されたERC-1630のHashed Time-Locked Contracts(以下HTLCとする)は、ビットコインでオフチェーンのスケーリング解決の”ライトニングネットワーク”で使用されているスクリプトをイーサリアム上で使用する規格であり、トークン規格とは異なるというものです。

 

2.ライトニングネットワークのAtomicswap

HTLCは名前の通り、ハッシュ関数と時間の制限をつけたロックを使用したコントラクトです。ライトニングネットワークはペイメントチャンネル間のAtomicswapにHTLCを使用しています。

例から見てみましょう。

ライトニングネットワークでは、まず

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