目次
- 1 1.セルフィッシュマイニングとは?
- 2 2.ブロックウィズホールド攻撃とは?
- 3 3.マイナーはどのような利益を得ることができるのか?
- 4 4.セルフィッシュマイニングのリスク
セルフィッシュマイニングは、2011年にイーサリアムの開発者であるVitalik氏によって定義されたもので、主にマイナーが大きなネットワークのハッシュレートを持ち、自身の利益を追求することです。
セルフィッシュマイニングを利用した攻撃例として、ブロックウィズホールド攻撃があり、今回イーサリアムクラシックで大規模に行われ、2018年にモナコインで最初に行われた攻撃として有名でしょう。ここでは、その原理と攻撃の仕方をわかりやすく解説を行います。
1.セルフィッシュマイニングとは?
まず、マイナーがマイニングをしてブロックを生成した時、ブロックヘッダを自身のマイニングプールに伝達して、より早く新規ブロックを生成しようとします。
この時、生成された#1000のブロックは、イーサリアムネットワークにブロードキャストされるので、マイニングノードを含む各ノードはお互いにそのブロックが生成されたことを確認。ノードはコンセンサスルールに従ってそのブロックが無効のブロックではないことを検証します。
ですが、もしこのブロックを”意図的に”ネットワークにブロードキャストしないとどうなるでしょう?
ネットワーク内では、他の競合するマイナーが#1000を生成しているのに対し、セルフィッシュマイニングを行うマイナーは、さらに次の#1001をマイニングしていることになります。つまり、