目次
- 1 イーサリアム2.0セレニティへの移行ロードマップ
- 2 Casperの移行ロードマップ
- 3 エコシステム全体のイーサリアム2.0へ移行シナリオ
- 3.1 ステートをShard Chainへ移行フォーク
- 3.2 ステート移行のコントラクトと利点
- 4 まとめ
イーサリアムは、2015年のローンチからセレニティへ向けての開発からイーサリアムのPoSであるCasperへの移行を前提に開発してきました。イーサリアムの開発ロードマップは
PoW
↓
PoW+PoS
↓
PoW&PoS
↓
PoS
というふうに2017年には暫定的に決まっていましたが、イーサリアム2.0(セレニティ)のBeacon Chainのジェネシスブロックが2020年1月に予定が決まり、抽象的であったこのCasperへの移行ロードマップも具体的に判明し、レガシーチェーン(イーサリアム1.0)からイーサリアム2.0へのエコシステム移行も同様に明確になっています。
本稿では、イーサリアムの今後の移行ロードマップについて全体像を詳しく解説を行います。
Casperについてはマガジンで複数回に分けて詳しく解説しているので、下記を参照してください。
イーサリアム2.0セレニティへの移行ロードマップ
まずイーサリアムのセレニティでは、32ETHをバリデータになるためにデポジットを行います。この時のイーサリアムのトークンであるETHは、BETHとなりバリデータになるための32ETHは32BETHとしてBeacon Chain上に存在することになります。
BETHについては下記マガジンを参照してください。
イーサリアム2.0では、最終的に存在することになる現在のETHと