目次
- 1 Beacon Chain上のBETHとは?
- 2 2つのイーサリアム(ETH)の取引所の取り扱い
- 3 イーサリアム2.0のBETHとETHで考えられる問題
- 3.1 BETHとETHのドミナンス
- 3.2 イーサリアム2.0の最終的なシナリオ
- 4 まとめ
イーサリアム2.0(セレニティ)でのワールドコンピュータの構造は、当初の予定通りPoSへの完全移行ではなく、イーサリアムのPoWであるEthashとPoSのCasper FFGが同時に存在し、現在のイーサリアム上に展開するレイヤー2の”イーサリアム2.0”という構造です。
この場合、レガシィチェーン(現在のイーサリアムまたはイーサリアム1.0)でのETH1とイーサリアム2.0上でのETH2の2つのネィティブトークンに別れるのではないか?という疑問があります。
本稿ではイーサリアム2.0(セレニティ)でのETHトークンの扱いと今後どうなるかについて詳しく解説を行います。
Beacon Chain上のBETHとは?
イーサリアム2.0でのETHのトークンの扱いは、疑問視されている通りレガシーチェーンの既存ETHとイーサリアムセレニティでのETH2が存在することになります。これはERC20トークンを考えるとわかりやすいのですが、現在のレガシーチェーン上にイーサリアム2.0を展開するため、ERC20トークンと同様にイーサリアムのセキュリティの裏付けを持つETH2トークンであるということです。
セレニティでのフェイズ0では、Beacon ChainのコントラクトにETHをデポジットし、このETHはBeacon Chain上のETHとして現在は”BETH”と呼ばれています。(今後名称が変更される可能性あり)つまり、2020年以降はレガシーチェーン上の”ETH”とBeacon Chainの”BETH”の2種類のイーサリアムトークンが同時に存在することになるのです。
2つのイーサリアム(ETH)の取引所の取り扱い
ではBETHの取り扱いや、取引所は2つのイーサリアムを上場するのか?などよくある質問について見ていきましょう。