マガジン内検索

墨汁マガジンVol.369「イーサリアム上でのIPOはETH価格高騰につながるのか?ICOとエコシステムの成熟による違い」

目次
  • 1 スイスの企業がイーサリアム上でIPOへ
  • 2 イーサリアム上でのICOとETH価格の高騰
  • 3 コントラクトプラットフォームとしての進化
  • 4 まとめ

イーサリアムのETH高騰時、ICOの乱立により多くのETHが購入されEOSなどのICOプロジェクトによる大量売りでETH価格は最高値から約10分の1まで下落を記録。現在はイーサリアム上での非中央集権金融であるDeFiに全体の3%のETHが使用されています。そんな中スイスの企業がイーサリアム上でIPOを行うという報道があり、ICOの時と同様にETH需要の期待がされています。本稿ではイーサリアム上でのIPOについて、ETHにどのような影響を与えるかについて詳しく解説を行います。

 

 

スイスの企業がイーサリアム上でIPOへ

スイスベースのOverFuture SAという企業は、普通株式839万株をイーサリアム上で発行。スイスの仮想通貨取引所であるEURO DAXXで1株1.25ユーロで株式公開を開始。EURO DAXXはブロックチェーンモデル都市として2016年に話題になったスイスのツークをベースとしており、このイーサリアム上でのIPOはスイス規制当局となるFINMA(Swiss Financial Market Supervisory Authority)により規制されています。

 

出典:http://overfuture.io/Download/ProspettoInformativo

 

イーサリアム上でのICOとETH価格の高騰

イーサリアムでのERC20トークンによるコントラクトでのICOは、2016年から本格的にトレンドとなりETH価格の大幅な高騰を引き起こしました。では今回のIPOという事例はETH価格にどのように影響を与えるかというと

*ここから先はオンラインサロン会員専用です
マガジン内検索