目次
- 1 イーサリアムとビットコインのフルノードの違い
- 2 イーサリアムフルノードの容量
- 3 イーサリアムフルノードの容量を減らす
- 4 イーサリアムフルノードの運用コスト
- 5 まとめ
イーサリアムフルノードは、ジェネシスブロックから最新のイーサリアムブロックまでのデータを保有する重要なノードです。イーサリアムの批判としてよく見られるノードを建てるコストや問題について、多くの場合は正しい知識を有さないことで起きる誤解などが多数あります。
本稿では正しくイーサリアムを理解するため、イーサリアムフルノードの運用やコストについて詳しく解説を行います。
イーサリアムとビットコインのフルノードの違い
イーサリアムフルノードを建てるには難しくなく、ビットコインのフルノードとほとんど変わらないコストで建てることができます。異なる点としてはフルノードのストレージであり、ビットコインは1ブロック生成が平均10分であるのに対し、イーサリアムはEVMでのコントラクト実行をメインに開発されたブロックチェーンであるため、1ブロック平均13秒となっています。
その分イーサリアムのブロック数は46倍の速さで進んでいきます。2020年5月末時点でのブロック高は
ビットコイン:632,193ブロック
イーサリアム:10,161,524ブロック
となっています。つまり、46倍のブロック生成速度を持つイーサリアムのブロックチェーンサイズはビットコインよりも大きく、その分だけストレージコストはかかるということになります。
イーサリアムフルノードの容量
現在のイーサリアムフルノードはGethのデフォルト設定で2020年5月末時点で363.5GBとなっています。
出典:https://etherscan.io/chartsync/chaindefault
ですがこのGethのフルノードサイズはデフォルトであり、セキュリティに必要なサイズは大幅に下げることができます。イーサリアムのセキュリティを十分に保つには