- 1 イーサリアム”ベルリン”アップデート
- 2 ベルリンのEIPと重要な実装
- 3 イーサリアム”ベルリン”は重要なアップデート
- 4 ベルリンの実装日が確定できない理由
- 5 まとめ
イーサリアムの”ベルリン(Berlin)”アップデートは、2019年のイスタンブール(ムーアグレイシャー)に続くイーサリアムの大型アップデートです。現在のイーサリアム大型アップデートはイーサリアム2.0”セレニティ”前の調整版となるメトロポリス内のアップデートとなり、イスタンブールのようなマイナーアップデートやビザンチウムのような重要アップデートなどがあります。
本稿ではイーサリアムベルリンアップデートの影響と内容について詳しく解説を行います。
イーサリアムイスタンブールアップデートについては墨汁マガジンVol.276「イーサリアムのイスタンブールに注目しない理由」を参照してください。
イーサリアム”ベルリン”アップデート
イーサリアムは、2018年のコンスタンティノープルからイーサリアムの調整や改善となるハードフォークを8ヶ月周期で実装するとしていました。ですが実際問題、Gethを始めとする各クライアントの実装や対応、テストやイーサリアム2.0との調整などがあり、このハードフォーク周期はもはやないと言っても過言ではないでしょう。
ベルリンアップデートも同様に、予定では
ロプステンテストネット: #802200
イーサリアムメインネット:#10477000
を当初の予定では目標としており、7月中旬を予定していましたがYOLO仮テストネットでのテストとなり、イーサリアムメインネット実装予定は未定となっています。
ベルリンのEIPと重要な実装
ベルリンアップデートの実装EIPは現時点では4つの予定で
EIP-2315:EVMのシンプルサブルーチン
EIP-2537:BLS12-381曲線のオペレーション
EIP-2046:静的コールをプリコンパイルしガスコスト削減
EIP-2565:EIP-198ModExpプリコンパイルのコスト変更
となっています。ここで重要なのは