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墨汁マガジンVol.428「イーサリアムベルリン(Berlin)アップデートはいつになる?ハードフォークの重要性と影響」

目次
  • 1 イーサリアム”ベルリン”アップデート
  • 2 ベルリンのEIPと重要な実装
  • 3 イーサリアム”ベルリン”は重要なアップデート
  • 4 ベルリンの実装日が確定できない理由
  • 5 まとめ

イーサリアムの”ベルリン(Berlin)”アップデートは、2019年のイスタンブール(ムーアグレイシャー)に続くイーサリアムの大型アップデートです。現在のイーサリアム大型アップデートはイーサリアム2.0”セレニティ”前の調整版となるメトロポリス内のアップデートとなり、イスタンブールのようなマイナーアップデートやビザンチウムのような重要アップデートなどがあります。

本稿ではイーサリアムベルリンアップデートの影響と内容について詳しく解説を行います。

イーサリアムイスタンブールアップデートについては墨汁マガジンVol.276「イーサリアムのイスタンブールに注目しない理由」を参照してください。

 

 

イーサリアム”ベルリン”アップデート

イーサリアムは、2018年のコンスタンティノープルからイーサリアムの調整や改善となるハードフォークを8ヶ月周期で実装するとしていました。ですが実際問題、Gethを始めとする各クライアントの実装や対応、テストやイーサリアム2.0との調整などがあり、このハードフォーク周期はもはやないと言っても過言ではないでしょう。

ベルリンアップデートも同様に、予定では

 

ロプステンテストネット: #802200

イーサリアムメインネット:#10477000

 

を当初の予定では目標としており、7月中旬を予定していましたがYOLO仮テストネットでのテストとなり、イーサリアムメインネット実装予定は未定となっています。

 

ベルリンのEIPと重要な実装

ベルリンアップデートの実装EIPは現時点では4つの予定で

 

EIP-2315:EVMのシンプルサブルーチン

EIP-2537:BLS12-381曲線のオペレーション

EIP-2046:静的コールをプリコンパイルしガスコスト削減

EIP-2565:EIP-198ModExpプリコンパイルのコスト変更

 

となっています。ここで重要なのは

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