目次
- 1 イスタンブールはさらに2つのハードフォークに分割
- 2 ハイリスクハイリターンなアップデート
- 3 ビザンチウム以降の無意味な実装
- 4 イーサリアムがハードフォークをするリスク
- 4.1 デベロッパーが注意しなければならない点
- 4.2 8ヶ月のハードフォーク周期は逆効果
- 5 まとめ
イーサリアムは、2019年内大型アップデートのイスタンブール実装を控えています。予定としては10月16日でのイスタンブールハードフォークとなっていますが、イーサリアム界隈ではイスタンブールの動向はほとんど注目されていません。これは墨汁うまいも同様で、イスタンブールには全く注目しておらず、理由は過去のマガジンでイスタンブールの重要EIPについて解説した通りになっています。
本稿ではイスタンブール実装がなぜイーサリアム価格に影響しないのか、なぜ注目しないのかについて解説を行います。
イスタンブールはさらに2つのハードフォークに分割
イーサリアムのアップデートロードマップは、本来
・フロンティア(初期稼働)
・ホームステッド(安定版)
・メトロポリス(調整版)
・セレニティ(完成版)
となっており、現在はメトロポリスでビザンチウム、コンスタンティノープル(サンクトペテルブルク)と分割し、第4段目のアップデートとなります。さらにイスタンブール実装は1と2に分割することから、メトロポリスの中のイスタンブールの中のPt.1が10月16日に実装予定ということになります。GethのリードデベロッパーのPeter氏によると
「イーサリアムはイスタンブール実装を2つに分割する。今回実装するEIPを実装できればいいが、2-3週間という短い期間では難しい」
と述べています。イスタンブール2は2020年に実装予定となり、非常に短いスパンでのハードフォークということになるでしょう。
ハイリスクハイリターンなアップデート
ではなぜイスタンブールに注目しないか見てみましょう。
まずイスタンブールについての解説を行ったマガジンで解説したように、重要なEIPは