目次
- 1 イーサリアムの下落と回復の影響
- 2 レバレッジ崩壊とボラティリティ
- 3 図解で理解するレバレッジ崩壊
- 4 ETH2X-FLIの高いリスク
- 5 まとめ
イーサリアムのDeFiを活用したレバレッジトークンであるETH2X-FLIは、Yearn Financeのようなアグリゲーターとしてレバレッジ管理を自動化することができます。このようなレバレッジトークンは非常に便利である一方、ETH2X-FLIまたはBTC2X-FLIには知られていない”レバレッジの崩壊”というリスクがあり、利点ばかりではありません。本稿ではETH2X-FLI(BTC2X-FLI)のリスクについて図解で詳しく解説を行います。
ETH2X-FLIの仕組みについては墨汁マガジン「図解で理解するETH2X-FLIの仕組み レバレッジトークン発行と焼却手順」を参照してください。
イーサリアムの下落と回復の影響
ETH2X-FLIを利用してDeFi上でレバレッジトークンのトレードを行う場合、まず疑問に思うのは
「イーサリアムが下落してまた元の価格に戻ってきたらどうなるのか」
というものでしょう。
例えばETH価格が5000ドルから4000ドルまで下落し、数日後に4000ドルから5000ドルに回復した場合、ETH2X-FLIの状態が元の5000ドルの時点と同じになるか?ということです。これは結論から言うと、元には戻らず場合によっては大幅な損をしてしまうのです。
レバレッジ崩壊とボラティリティ
ETH2X-FLIのようなレバレッジトークンには、”レバレッジの崩壊”というリスクが存在します。このレバレッジの崩壊は読んで字の如くレバレッジが原因となってレバレッジトークンのパフォーマンスが落ちてしまうことを表し、この原因として”ボラティリティ”が挙げられます。順を追ってみていきましょう。
レバレッジ崩壊は