- 1 DAOのガバナンス(Governance)とは?
- 2 ガバナンスに参加する方法
- 3 インセンティブ報酬付与の違い
- 4 DAO投票力の変動
- 5 ステーキング報酬によるインセンティブの例
- 6 参加してはいけないガバナンスの例
- 7 まとめ
仮想通貨(暗号資産)のエアドロップの目的の一つとしてトークンの”分散”があり、この分散はガバナンスにおける重要な役割でもあります。ですがこのガバナンスは即売りが基本であったエアドロップハンターには馴染みがなく、特に今まではDeFiやNFTなどの限られたコミュニティ内でのみの参加者となっており、たいていの人がガバナンスに参加したことがないと言えるでしょう。
本稿では今後のエアドロップのリピュテーションに影響する”DAOにおけるガバナンス”について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
リピュテーションについては墨汁マガジンVol.873「イーサリアムL2エアドロップで重要な”オンチェーンリピュテーション”とは?」を参照してください。
DAOのガバナンス(Governance)とは?
仮想通貨におけるDAOのガバナンスとは例えばArbitrumのARBトークンやOptimismのOPトークンなどのいわゆる
「ガバナンストークン”を投票力として使用し、そのL2またはプロジェクトの開発や提案、Grants(助成金)などの決定を行う」
コミュニティにおける自己統治を指します。
2016~2017年に向けて行われたICOでは主にプロジェクトが100%の主導権を持っていましたが、2020年のCompoundにおけるCOMPトークン以降にこのモデルが急速に普及し、コミュニティにおける議論や改善、さらにはARBやOPに代表される”助成金”によるユーザー獲得などをガバナンスが担っているのです。
つまりエアドロップとガバナンスには深い関係があり、可能な限りDAOのガバナンスに参加してリピュテーションを稼ぐことが今後のエアドロップにおけるリピュテーションにも影響してくると言えるでしょう。
ガバナンスに参加する方法
ガバナンスに参加する方法はいくつか存在し、プロジェクトごとに提供しているインターフェイスが異なります。
ですが絶対条件としては
「ガバナンスに参加する対象のDeFi/NFTプロジェクトまたはL2やEVMチェーンのガバナンストークンを保有していること」
となります。
そしてこのトークンを介して参加する方法が複数あり、
1.ステーキングする
2.