目次
- 1 EralendハッキングとClassicの分離
- 2 公式がEralend Classicのリンクを消去
- 3 Eralendのハッキング被害のUSDC返済計画
- 4 Eralend Classicの現状
- 5 現在Eralendが抱えている問題
- 6 Eralend Classicのリンクを消した理由
- 7 まとめ
イーサリアムL2のzkEVMであるzkSync上最大手レンディングだったEralend(エラレンド)は2023年7月にハッキングを受け、270万ドルのUSDCが盗まれる被害にあいました。本稿ではEralendの現状と被害者への弁済計画の進捗について仮想通貨(暗号資産)投資家向けに解説を行います。
DeFiにおけるレンディングの仕組みについては墨汁マガジンVol.527「【図解】DeFi基礎知識 レンディングの仕組み 貸し倒れにならない理由とは?」を参照してください。
EralendハッキングとClassicの分離
Eralendは2023年7月25日にハッキングされ、270万USDC(3.8億円)の被害に遭いました。このEralendは当時
・USDCプール
・ETHプール
・SyncSwapのLPトークンプール
の3つのプールが提供されており、被害にあったのはUSDCプールのみとなっています。zkSync Eraではこのような大規模なハッキングラグプルを除くと初の事例となっており、多くの被害者を出した事例となっているのです。
結果的にEralendは
「ハッキングされてUSDCの流動性がないEralend Classicとサービスを再開したEralendの2つが存在している状態」
となっているのです。
公式がEralend Classicのリンクを消去
一方でこれまでEralend Classicが公式のインターフェイスから直リンクが掲載されていたにも関わらず、Eralendの運営はこれを消去してしましました。ですがコントラクトを消去したわけではなく、一般的な仮想通貨投資家のアクセスの利便性がないだけでEralend Classicは未だに存在しているのです。
Eralend Classicにアクセスするには
「Eralend