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墨汁マガジンVol.527「【図解】DeFi基礎知識 レンディングの仕組み 貸し倒れにならない理由とは?」

目次
  • 1 DeFiの基礎の解説一覧
  • 2 仮想通貨レンディングとは?
  • 3 レンディングの種類
  • 4 レンディングの仕組み
  • 5 図解で理解するCompound
  • 6 貸し倒れとならないための仕組み
  • 7 借り手は担保率維持が重要となる
  • 8 まとめ

イーサリアムでDeFiの黎明期といえば、Compoundのようなレンディングが主流であり、現在のDeFiが複雑に絡み合う”DeFiレゴ”のベースとなったものと言えます。イールドファーミングや流動性マイニングと比較すると、派手なAPYではないものの、$COMPなどを前提にした運用戦略などがあります。

本稿ではDeFiのCompoundやBlockFiのあまり知られていない仕組みについて図解で詳しく解説を行います。COMPについては墨汁マガジンVol.441「$COMPを前提としたCompound運用戦略を図解で理解する」を参照してください。

 

DeFiの基礎の解説一覧

 

Vol.527「【図解】DeFi基礎知識 レンディングの仕組み 貸し倒れにならない理由とは?」

Vol.528「【図解】DeFi基礎知識 レンディングの知られていないリスクと回避方法」

Vol.531「【図解】DeFiの基礎 Synthetixの仕組みVol.1~合成資産の発行と利点~」

Vol.533「【図解】DeFiの基礎 Synthetixの仕組みVol.2~Debt(負債)の概念が形成する合成資産~」

 

仮想通貨レンディングとは?

ではそもそも仮想通貨のレンディングとはどういうものかというと

 

「ETHやUSDCなどのERC20トークンを貸付け、その見返りとして金利を受け取る」

 

というものです。またこれは貸し手側からみたものですが、逆に金利を払ってETHやUSDCを借り入れすることもできます。

 

レンディングの種類

これらのレンディングは種類があり

 

1.イーサリアム上のDeFi型(例:CompoundやdYdX)

2.レンディング企業型(例:BlockFiなど)

3.仮想通貨取引所型

 

です。レンディングといって主に指すのは1のCompoundやdYdXなどのDeFiであり、次にBlockFiなどの企業型レンディングで、仮想通貨取引所型のものがあります。ここで見る仮想通貨取引所では自己勘定のためのものであり、低いAPYにハッキングリスクや長い拘束期間などからハイリスクローリターンであるため、DeFiが台頭する今は利用していはいけません。

また1と2は非中央集権か、中央集権かの違いであり潜在的なリスクはほとんど変わらないと言えるでしょう。

BlockFiについては墨汁マガジンVol.416「BlockFiが高金利を提供できる理由とその仕組み DeFiと異なる構造」を参照してください。

レンディングの仕組み

まずはレンディングの仕組みについて理解しておきましょう。レンディングの仕組みは簡単に言えば

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