- 1 DeFiの基礎の解説一覧
- 2 Synthetixのペッグ
- 2.1 sUSDのペッグインセンティブ
- 2.2 合成資産のペッグインセンティブ
- 3 Synthetixが”合成資産”というデリバティブである理由
- 4 Synthetix合成資産のDebt(負債)の概念とは?
- 4.1 Debtの発生と合計
- 4.2 価格とDebt負担率の変動
- 5 図解で見るsUSDのペッグインセンティブ
- 6 まとめ
イーサリアムDeFiの新たなデリバティブ”Synthetix”は、合成資産という利点を活かしてDeFiユーザーに新たなデリバティブ取引環境をもたらしています。またCurve FinanceではsETHやsBTCなどのSynthetixの合成資産は高いイールドファーミングのAPYを得られる一方、Synthetixの”Debt(負債)”を関節的に負うことになります。
本稿ではSynthetixのDebtとどのようにして合成資産を提供することができるかの仕組みについて詳しく解説を行います。
DeFiの基礎の解説一覧
Vol.527「【図解】DeFi基礎知識 レンディングの仕組み 貸し倒れにならない理由とは?」
Vol.528「【図解】DeFi基礎知識 レンディングの知られていないリスクと回避方法」
Vol.531「【図解】DeFiの基礎 Synthetixの仕組みVol.1~合成資産の発行と利点~」
Vol.533「【図解】DeFiの基礎 Synthetixの仕組みVol.2~Debt(負債)の概念が形成する合成資産~」
Synthetixのペッグ
Synthetixで重要となるのは、トークンのペッグつまり合成資産がETHやBTC価格に連動するかどうかです。
sUSDのペッグインセンティブ
ではまずsUSDについてみてみましょう。sUSDをSNX担保に発行している場合、担保率を考慮してsUSDを発行しているということになります。故にsUSDのペッグが崩れた場合、sUSDを割安に購入してバーンすることで自分の担保率を上げることができます。
故に”担保”というプロトコルの性質上、sUSDは1ドルにペッグするインセンティブを持つということになるということです。またsUSDはCurve FinanceのsUSDプール(DAI+USDC+USDT+sUSD)で流動性マイニングを行うことでLPとしてのインセンティブとしてSNXを付与することで流動性を確保しています。
Curve Financeでの流動性マイニングとイールドファーミングのやり方についてはリサーチレポート「CurveFinanceの使い方完全マニュアル イールドファーミングで年利100%超えの収益を得るやり方」を参照してください。
合成資産のペッグインセンティブ
またsBTCやsETHなどの合成資産のペッグについては