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墨汁マガジンVol.441「$COMPを前提としたCompound運用戦略を図解で理解する」

目次
  • 1 $COMPを入手するには?
  • 2 $COMPとレンディング金利は儲かるのか?
  • 3 Compoundでの多重担保でCOMP運用
  • 4 まとめ

イーサリアムDeFiの中核を成すCompoundは”DAOレンディング”つまり中間管理者が居なくてもイーサリアム上にコントラクトをデプロイ(設置)しておくだけで、借り手と貸し手の需要がある限り動き続けるというものです。Compoundは2020年からCOMPトークンという独自のERC20トークンを利用したガバナンスの実験を行っており、$COMPのディストリビューションが開始されました。

本稿ではDeFiコミュニティで話題となったCompoundのCOMP祭りとそのリスク、リターン、稼げるのかなどについて詳しく解説を行います。Compoundを利用したDeFi構築については墨汁マガジンVol.150「Compoundがイーサリアム上でDeFiを構築できる理由」を参照してください。

 

$COMPを入手するには?

Compoundはローンチ前にシードラウンドで資金調達を行っており、2016~2017年にかけてのICOブームには参加していないスタートアップとなっています。対して今回配布が始まったCOMPでは、Compoundで借入または貸付(レンディング)を行っているユーザーのトークン数に加重して配布を行っています。

COMP価格は現在300ドル前後を推移しており、ローンチ後の上場から約5倍となっています。

 

COMPトークンでは、COMP保有ユーザーが新規取り扱いトークンの提案や投票などのCompoundプロトコルの変更に携わることができるため、オンチェーンガバナンスを行えるということになります。COMPは1日約2,880COMPがCompoundを使用しているユーザーに配布され、ETHやDAI、USDCなどを貸付や借入(50:50の割合)することで入手る事が可能です。

現在の割合は下記のようになっており、日々Compoundの需要で変動していきます。

 

出典:https://compound.finance/governance/comp

 

この割合は

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