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墨汁マガジンVol.440「イーサリアムDeFiを利用する際の担保とDeFi特有の考え方を理解する」

目次
  • 1 Maker DAOのDAIの価値担保
  • 2 DeFi特有の担保に要注意
  • 3 Maker DAOとは異なるデフォルト理由
  • 4 担保時の解決策と注意する点
  • 5 まとめ

イーサリアムのDeFiは、イーサリアムのキラーエコシステムであり、理解して活用すれば既存金融ではできない運用やヘッジが可能となります。ですがイーサリアムのDeFiは非常に複雑であり、活用する際には正しく理解していないと大きなリスクを追ったり、リスクを被ることになります。

本稿ではイーサリアムDeFiを理解するために重要な担保(コラテラル)と、通常とは異なるDeFiでの担保について図解を用いて詳しく解説を行います。

 

Maker DAOのDAIの価値担保

Maker DAOはイーサリアムではもはや知らない人はいないでしょう。USDCのような特定企業がイーサリアムを活用して発行するステーブルコインとは異なり、DAIは1ドルにペッグしますが、発行やそのペッグは全てイーサリアム上のコントラクトを使用して行われます。

つまりDAIはステーブルコインで唯一のDAOということになり、USDCの価値はドルに担保されて

 

1USDC = 1USD

 

となっているのに対し、DAIの場合は

 

1DAI = ETHの価値

 

により担保されているのです。現在はDAIを発行するにはMCDとなっているため、BATやその他ERC20トークンが担保に使用することができます。MCDについては墨汁マガジンVol.331「SAIとMCDとは? マルチコラテラルDAIとDSRの仕組み」を参照してください。

 

DeFi特有の担保に要注意

Maker DAOでのETH担保という考え方は非常に簡単でETHのUSD建ての価値より低い額分のDAIを発行して担保するというものです。ですがこれはDeFi全体では単純ではなく、要注意点です。特に

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