- 1 MCD(Multi-Collateral DAI)とは?
- 2 SAI(Legacy DAI)とは?
- 3 MCDでのDAI発行プロセス
- 4 DAI Savings Rate(DSR)とは?
- 5 まとめ
世界初の非中央集権ステーブルコインのDAIはMakerDAOのコントラクトでETHを担保に発行されるイーサリアム上のDeFiの中核です。MakerDAOは11月19日に新たにマルチコラテラルDAI(MCD)をローンチ、今後DAIの需要や応用性はより加速していくことになるでしょう。
本稿ではmcDAIまたはマルチコラテラルDAI(MCD)の仕組みについて解説を行います。DAIの仕組みについては下記マガジンを参照してください。
MCD(Multi-Collateral DAI)とは?
まずマルチコラテラルDAI、通称MCDとはETHだけでなく担保としてイーサリアムベースのERC20トークンを使用して発行することができるDAIを指します。当初Makerコミュニティでは7つのERC20トークンが提案されて
・Augur (REP)
・Basic Attention Token (BAT)
・DigixDAO (DGD)
・Ether (ETH)
・Golem (GNT)
・OmiseGo (OMG)
・0x (ZRX)
の7つのERC20トークンが担保候補として上がり、Maker DAOのネイティブトークンであるMKRにより投票され、現在はBAT(REPも現在検討中)がMCDへと追加された形となります。マルチコラテラルとはつまり、ETHだけが担保にDAIの価格安定を保つのではなく、ETH以外の複数のイーサリアム上のトークンがDAIの裏付けとなるということを指し、今後もイーサリアム上のトークンであればMaker上のガバナンスで追加が決定される可能性があるということになるでしょう。
SAI(Legacy DAI)とは?
SAIとは、もともと存在したETHのみで担保されている、つまりSingle CollateralなDAIを指しLegacy DAIもといSAIとMakerは呼んでいます。
出典:https://blog.makerdao.com/multi-collateral-dai-is-live/
ここでMCDの新たなローンチで最も注意しないといけないことは、SAI