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墨汁マガジンVol.150「Compoundがイーサリアム上でDeFiを構築できる理由」

目次
  • 1 Compoundのインセンティブ
  • 2 Compoundが変えたレンディングとDEX取引
  • 3 コントラクトと担保という概念

Compoundはイーサリアムを金融活用するDeFi(Decentralised Finance)で、2018年後半からMaker DAOに続き注目されてきました。本稿ではCompoundがイーサリアム上でDeFiを構築できる理由について詳しく解説を行います。

 

Compoundのインセンティブ

ここではCompoundが構築しているエコシステムについて見ていきましょう。現在Compoundにはイーサリアム(イーサリアムをロックして発行するETHにペッグするERC20トークン)、BAT、REP,0xにMakerDAOのコントラクトによってイーサリアムを担保に発行するステーブルコインのDAIの5種類がレンディングできます。

Compoundローンチ時のプレスリリースでは、例えばAugurを使用する際に購入すると価格変動リスクが存在するため、レンディングで使用したりするなどのインセンティブを解説していました。ですが、現状はDAIが年利2.64%、ETHが0.45%となっており、その他のERC20トークンは貸出側に制限がないことから年利はとても低いものとなっています。

 

例えばETHを見てみると、借りる側の年利が7.86%で貸出が0.45%となっており、年間7.41%が胴元に入る形になっています。

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