目次
- 1 Arbitrum Oneのシーケンサーアウトレイジ
- 2 Inscriptionとは?
- 3 Arbitrum Oneの手数料が100ドルを超えた理由
- 4 イーサリアムにも影響
- 5 オンチェーンデータ分析
- 6 まとめ
イーサリアムL2のOptimistic Rollupを採用しているArbitrum(アービトラム)は2023年12月16日にシーケンサーが停止したことでガス代が暴騰、この影響でL1であるイーサリアムのガス代も100GWeiを超える暴騰となりました。本稿ではイーサリアム及びArbitrumにおいてなにがおきたのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
Rollupのシーケンサーについては墨汁マガジンVol.704「Sequencer(シーケンサー)とは?L2のRollupにおけるバリデータの役割」を参照してください。
Arbitrum Oneのシーケンサーアウトレイジ
Arbitrum OneはイーサリアムのRollupを採用したL2の中で最も使用されているチェーンであり、使用がしたことがないというイーサリアムユーザーはいないと言えるレベルでしょう。そんななか2023年12月16日、約1時間にかけてシーケンサーのL1書き込みが停止、日本時間早朝5時にArbitrumチームが問題を解決したと発表しました。
出典:Twitter(X) – Arbitrumシーケンサーのアウトレイジ
Arbitrumチームは今回のアウトレイジはInscriptionsが原因であるとしており、結果的にArbitrum上のガス代は50ドル前後まで暴騰するという形となったのです。
Inscriptionとは?
イーサリアムにおけるInscriptionとは「刻む」などを意味する言葉であり、つまりトランザクションを指します。従ってArbitrum Oneにおけるシーケンサーのアウトレイジの原因は
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