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墨汁マガジンVol.992「zkSyncの公開されていないエアドロップ条件から見る今後のエアドロップ戦略」

目次
  • 1 zkSyncのエアドロップ条件
  • 2 zkSyncエアドロップの基礎条件
    • 2.1 価値スケール式による加重
    • 2.2 乗数の条件
  • 3 エアドロップ条件の分析
  • 4 他の10万$ZK対象アドレスの分析
    • 4.1 アカウントの分析
    • 4.2 公開されていない条件
  • 5 まとめ

zkSyncの$ZKトークンは稀に見る高額エアドロップとなり、17日よりClaimが開始しました。エアドロップ条件はこれまでの予測とは大きく異なるものとなったものの、無事最大の10万$ZKを獲得することができました。

本稿ではzkSyncに採用された条件について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。zkSyncのエアドロップの価格分析については墨汁マガジンVol.990「zkSyncの$ZKトークンエアドロップは売るべき?価格予測を行うための計算方法」を参照してください。

 

zkSyncのエアドロップ条件

これまでのエアドロップ戦略は基本的に「ArbitrumのARBエアドロップベース」となっており、

 

1.出来高

2.アクティブ

3.ブリッジ額

 

が主なものとなっていました。

一方でzkSyncでは

 

「意図的に鯨のような大口優位な条件ではなく、小口アカウントも平等に扱う分散性の高いエアドロップ条件」

 

となりました。

基本的にzkSyncは上記一般的な3つの条件ではなく、zkSync Lite及びzkSync Eraの利用をベースにして計算、その後条件によって定数を計算するというモデルとなっています。またzkSyncのエアドロップ対象になるには最低限下記の条件を1つでもクリアする必要がありました。

 

条件チェーンポイント
10コントラクト以上の利用zkSync Era1
DeFiで流動性マイニングzkSync Era1
ペイマスターで5TX以上zkSync Era1
10種類のERC20トークンを使用zkSync Era1
Libertas Omnibus NFTの保有zkSync Era1
Gitcoin roundで寄付zkSync Lite1
zkSync Eraのメインネット前に3ヶ月以上利用zkSync Lite1

 

zkSyncエアドロップの基礎条件

一方で公開されている条件には対象ウォレットを分析すると違和感があります。より詳しく分析をしてみましょう。

まず重要となるのは

 

「DeFiでLPをしているかどうか、さらにそのままメインネットローンチからスナップショットにかけて保有し続けているか」

 

というのをベースに、価値スケール式をベースに加重しているのです。

価値スケール式による加重

ここではウォレット保管を1倍、DeFiでのLPで2倍の乗数が加えられており、時間による加重が行われています。

例えばzkSyncの

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