- 1 Pump.funとは?
- 2 Pump.fun概要
- 3 $PUMPのトークノミクスとICO
- 4 $PUMPのICOが話題になった理由
- 5 Pump.funのデータから見る現状
- 6 Pump.funの将来性
- 7 $PUMPをポートフォリオに組むべきか?
- 8 まとめ
イーサリアムエコシステムを中心とした仮想通貨(暗号資産)のエアドロップはポイント制度の導入からほとんどオワコンと化しており、Metamask開発のConsensysが提供するzkEVMのLineaのようにTGEタイミングを逃して本来の価値を失うようなプロジェクトも多いと言えます。
対して直近ではPump.funのようなICOが再評価される方向性が出てきており、「ユーザーファーミング」という現状のエアドロップの終焉を示唆していると言えるでしょう。本稿では話題となったソラナの「Pump.fun」について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
今後のエアドロップについての見通しについては墨汁マガジンVol.1141「【2025年7月板】仮想通貨(暗号資産)のエアドロップは狙うべきか?データから見る今後の戦略」を参照してください。
Pump.funとは?
Pump.funとはソラナベースのミームコインローンチパッドプロジェクトであり、2025年7月現在多くのPump.funのフォーク(コピー)プロジェクトが存在しています。
ai16zのようなミームコインバブルが起きた2024年末には多くのフェイクミームコインがローンチしており、いわゆるラグプル(Rugpull)のような資金持ち去りや、そもそも売却できないスキャムミームコインなどあらゆる手口が存在します。
一方でPump.funではミームコインの「フェアローンチ」を売りにしており、ローンチからAMM(DEX)の上場までを簡単な手順で行うことができるミームコインローンチパッドであるということです。2025年1月時点でPump.fun上では600万種類のミームコインがローンチされており、イーサリアム(ETH)が下落する中ソラナ(SOL)への投機が加速した大きな理由であるとも言えます。
ミームコインのコントラクト分析方法については墨汁マガジンVol.1044「ミームコイン1000倍を狙った投機する際の注意点 コントラクトの分析方法」を参照してください。
Pump.fun概要
Pump.funのプロジェクト概要は下記表の通りとなります。
項目 | プロジェクト詳細 |
---|---|
開発元 | Pump.fun |
公式X(Twitter) | @pumpdotfun |
創設年 | 2024年 |
資金調達額 | 7.2億ドル |
ICO調達額 | 6億ドル |
メインネットローンチ | 2024年1月19日 |
チェーン | ソラナ/Base/Blast |
関連プロダクト | ミームコイン |
トークンシンボル | $PUMP |
トークン配布方法 | エアドロップ/ICO |
総発行数 | 10億PUMP |
ICO価格 | 0.004ドル |
$PUMPのトークノミクスとICO
Pump.funは2025年7月14日に$PUMPトークンのICO(正しくはIEO)を0.004ドル/$PUMPで下記6つの仮想通貨取引所で行いました。
・ByBit(バイビット)
・Kraken(クラーケン)
・Kucoin(クコイン)
・Gate(ゲート)*日本居住参加不可
・Bitget(ビットゲット)
・MEXC
$PUMPトークンのトークノミクスは下記表の通りとなっています。
$PUMPのICOが話題になった理由
ではPump.funと$PUMPトークンについて見ていきましょう。この$PUMPのICOが話題になったのはエアドロップブームが終焉に向かっていることも理由ですが、
「$PUMPのICO