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墨汁マガジンVol.1248「MicroStrategyのビットコインを売るの真意と市場への影響を理解する」

目次

ビットコインは8万ドルを2026年1月ぶりに回復し、長期下落トレンドからの脱却を目指しています。そんな中ビットコイン準備金を採用している仮想通貨のトレジャリー企業(DAT)最大手、MicroStrategy($MSTR)のマイケル・セイラー氏が2026年第1四半期の終始報告でビットコインの売却を示唆したことが話題となりました。

本稿ではMicroStrategy(マイクロストラテジー)の現状とこのビットコイン売却が与える影響について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

 

トレジャリー企業の解説一覧

 

Vol.1076「MicroStrategyの保有するビットコインとドミナンスから見る仮想通貨相場影響」

Vol.1129「MicroStrategyがビットコインを買い続ける問題 仮想通貨の時限爆弾となりうる理由」

Vol.1130「イーサリアム準備金がベストであり、今後活用する上場企業が増える理由を理解する」

Vol.1155「イーサリアム準備金のような仮想通貨トレジャリー企業が成功する理由と失敗例」

Vol.1168「仮想通貨トレジャリー企業のナスダック監視強化のETHやBTC影響は?内容を正しく理解する」

 

MicroStrategyビットコイン売却示唆

MicroStrategyはビットコイン準備金を採用しているトレジャリー企業では世界1位であり、ビットコインのオンチェーン上でも最大はバイナンス(Binance)のコールドウォレット、ロビンフッド(Robinhood: HOOD)、ビットフィネックス(Bitfinex)、USDTのテザー社でも24~10万BTC保有であるため、世界で最もビットコインを保有している企業ということになります。

 

企業/プロジェクトシンボルイーサリアム準備金
1MicroStrategyMSTR818,334BTC米国
2Twenty One CapitalXXI43,514BTC米国
3Metaplanet Inc.MPJPY40,177BTC日本
4MARA Holdings, Inc.MARA38,689BTC米国
5Bitcoin Standard Treasury CompanyCEPO30,021BTC米国
6BullishBLSH24,300BTC米国
7Riot Platforms, Inc.RIOT15,680BTC米国
8Coinbase Global, Inc.COIN15,389BTC米国
9StriveASST15,000BTC米国
10Hut 8 Mining CorpHUT13,696BTC米国
11CleanSpark, Inc.CLSK13,561BTC米国
12Tesla, Inc.TSLA11,509BTC米国
13Trump Media & Technology Group Corp.DJT9,542BTC米国
14Block, Inc.XYZ8,998BTC米国
15GD Culture GroupGDC7,500BTC米国
16American Bitcoin CorpABTC7,300BTC米国
17Galaxy Digital Holdings LtdGLXY6,894BTC米国
18Next Technology Holding Inc.NXTT5,833BTC中国
19ProCap FinancialBRR5,457BTC米国
20Nakamoto IncNAKA5,058BTC米国
21Gemini Space Station IncGEMI4,619BTC米国
22Boyaa Interactive International Limited4344,091BTC香港
23OranjeBTCOBTC33,727BTCブラジル
24Bitcoin Group SEADE3,605BTCドイツ
25Capital BALCPB2,943BTCフランス
26Empery DigitalEMPD2,914BTC米国
27The Smarter Web Company PLCSWC2,805BTC英国
28Core ScientificCORZ2,537BTC米国
29DeFi TechnologiesDEFI2,452BTCカナダ
30DDC Enterprise LimitedDDC2,383BTC米国
31Microcloud HologramHOLO2,353BTCケイマン諸島
32Bitfarms Ltd.BITF1,827BTCカナダ
33Canaan Inc.CAN1,808BTCシンガポール
34BitFuFu Inc.FUFU1,794BTCシンガポール

 

そんなMicroStrategyですが、2026年第1四半期の終始報告を行い、

 

「配当を出すためにエクイティを売るのではなく、ビットコインを売却することでさらにビットコイン保有数を継続的に伸ばすことができる」

 

と発言したことでこの保有しているビットコインの巨額売却として話題となりました。マイケル・セイラー氏は元々「ビットコインは絶対に売らない」としていたこともあり、ビットコイン価格の低迷と市場が盛り上がらないことによるリスクとして話題となったわけです。

 

 

直近のビットコイン及び仮想通貨相場のテクニカル分析については墨汁マガジンVol.1245「2026年の夏にかけて仮想通貨相場は回復するか?ビットコインは長期下落継続停止に光」を参照してください。

 

MicroStrategyの資金構造

ではここではマイケル・セイラー氏が何をいいたいのかを読み解くため、最新のMicroStrategyの資金構造について見ていきましょう。

まず重要なのは

 

「ビットコイン準備金やイーサリアム準備金などを採用したトレジャリー企業は、ひたすた資金調達を行い、BTCやETHを買い続けることでその値上がりで利益を得る」

 

という構造です。

すなわち最も重要なのは資金調達を行うことであり、

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