仮想通貨(暗号資産)だけでなく米株も含む金融相場の上値の重さは、米FRBのジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長を筆頭としたタカ派の見通しが続くことが大きな原因であると言えるでしょう。そんな中パウエル議長はFRB議長の任期を終え、新たにケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)氏が正式に確定しました。
本稿ではパウエル議長の退任とウォーシュ新FRB議長の就任におけるビットコイン及びイーサリアムなどの仮想通貨相場の影響について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
ドナルド・トランプ大統領とジェローム・パウエル元FRB議長との確執及び、上値が重くなった理由については墨汁マガジンVol.1117「米国トランプ大統領はFRBパウエル議長を解任できるのか?ビットコインは重要なサポートを守る」を参照してください。
ジェローム・パウエルFRB議長が退任へ
ジェローム・パウエル氏は第16代FRB議長であり、第一次ドナルド・トランプ政権でも利下げ方針における対立が激化、さらに仮想通貨推進派として第二次トランプ政権が発足した2024年、「トランプリスクを評価する」としてタカ派の姿勢を貫いたことでも知られています。
またトランプ大統領お得意のビッグマウスでパウエル議長を解任するとしたことで米株式市場を筆頭に下落、結果的に2025年も大幅な金融緩和とはならなかった原因であると言えるでしょう。
そんな一方で2026年5月15日、ジェローム・パウエル氏はFRB議長の任期を終え、正式に議長退任を行いました。第17代FRB議長はケビン・ウォーシュ氏に決定しており、15日付けでジェローム・パウエル氏はウォーシュ氏のFRB議長着任まで暫定議長として任命されているのです。
ジェローム・パウエル氏は
「トランプ政権のドナルド・トランプ氏における刑事捜査が終えたと満足するまでFRBボードメンバーには残る」
としており、潔く身を引いた元米国証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー氏とは対照的にトランプ大統領への牽制を行っている状態です。直近のファンダメンタルの影響と市場分析については墨汁マガジンVol.1245「2026年の夏にかけて仮想通貨相場は回復するか?ビットコインは長期下落継続停止に光」を参照してください。
FRB議長はケビン・ウォーシュ氏で確定
ホワイトハウスのは2026年3月4日にケビン・ウォーシュ氏をFRB議長に任命するという正式な発表をしており、5月13日に米上院が賛成多数で可決しているのです。
ホワイトハウス:https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2026/03/nominations-sent-to-the-senate-b376/
ケビン・ウォーシュ氏はドナルド・トランプ大統領と同様に仮想通貨推進派としてしられており、FRB議長への任命は仮想通貨(暗号資産)でも特にイーサリアムにはプラスであると言えるでしょう。
ケビン・ウォーシュFRB議長がイーサリアムにプラスな理由
ではケビン・ウォーシュ氏について見ていきましょう。ケビン・ウォーシュ氏は仮想通貨推進派として知られており、ドナルド・トランプ大統領が仮想通貨推進派であるため、意図的にFRB新議長に任命したことがわかります。
その理由としては
「ケビン・ウォーシュ氏

